2009、10、10 朝日新聞 b6
「ゼロイチ思考で考えるな」
いまの世の中、結果が全てである。
そんな風潮です。勝間さんはそうい
う人かと思っていましたが、そうでも
ないようですね。
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この「目指すか目指さないか」を「ゼロ
かイチか」の選択のように受け止める
必要はありません。私が自転車通勤
がいいと言ったからと言って、やみくも
に自転車に乗る必要はありませんし、
お酒を飲むな、テレビを見るなといった
からと言って、100%それを守らなくて
いいのです。(中略)
同じように、誰かに好かれる努力をして
も相手が振り向いてくれないと、一気に
嫌いになる。仕事でも、うまくいかないと
ぱたっと努力をやめてしまう。これら全て
「ゼロイチ思考」です。(中略)
コンピューターのようにゼロイチでは割り
切れない、そのあいまいな部分をどうや
って自分の頭で考えて進捗(しんちょく)
を図り、折り合いをちけていくか。そこに
人生の醍醐味があると感じています。
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▼確かに現代の風潮は結果しか評価
されないし、まして過程などどうでもいい
事になっている。全てが数字で表され
それが報酬の査定になっている。文脈
から察すると案外人の真似をする人が
多いように感じる。努力しても出来ない
自分にがっかりして、全てをゼロにして
しまう。物まねではなしに多少つらくても
時間がかかっても自分に合った道を必
死に探すのが賢明な生き方だと思う。