たわごと~産業カウンセラーとして~

資格取得後もまだまだ研鑽の日々です。勉強会で感じたことを中心に、日々思う事や季節のことレシピまで自分を表現する日記です。

広島の日

2005-08-07 00:26:02 | 日々の雑感
8月6日は広島の日。忘れてはならない日。

昨日は、各国の人々が広島を追悼する場面をTVで見ていました。
その中で、とても印象に残ったのが、パレスチナとイスラエルの10代の若者たちでした。ある牧師さんが、
敵対する両国の若者を引き連れて広島に来たのです。

彼らは原爆のすさまじさを、写真や、遺留品を見ながら、涙していました。
そして、「日本は、相手を憎んでいないところがすごい」というような事を言っていました。
恨んだり、憎んだりすることから平和はやってこないと実感していたようでした。
今現在でも、彼ら両国では敵対している現実、でもその若者たちの間にも変化があったようです。
少しずつ打ち解けた様子が見られました。彼らも平和を願っているのです。
私には、かなり感動的でした。広島でのこの思いを、それぞれの国に帰って将来の平和のために
力を尽くしてほしいと心から願いました。

やられたんだからやり返すという発想は、争いを繰り返すだけです。
それは、国と国だけではなく、日々の暮らしの中でも。。。
世の中、色々な考えの人がいます。いい人も悪い人もいるでしょう。悪い事をした人がいるとします。された人が、
同じ事を仕返しとしてしたら、悪が2になるのです。
その恨みでまた、3にも4にもなるかもしれません。仕返しをしなければ、悪は1ですみます。
世の中の人がみんな仕返しをしていたら、どんどん何十倍にも増えてしまいます。
不条理、不合理な事、世の中、山ほどありますが、悪は許されないのです。戦争はもちろん悪です。

平和の大切さが、戦争によって再確認されるというのも皮肉なものです。
彼らの旅は、9日の長崎まで、続くのだそうです。