何処の世界もそうなんだが、一芸に秀でた特別な才能を持たれた方々がおられるものである.通例は、人の評価をいわゆる偏差値で行う事例が多いが、尺度は一つとは限らない。否、偏差値に囚われすぎると判断を誤るのかも。まあ其処らの話は横に置いときまして、仲間内での評価は専ら栽培技術と人柄との二択かなと。今回は我らの師匠をまな板に乗せてみようかと。師匠は生粋の赤阪の民、生まれも育ちも赤阪人なのだ。幼少期から農作業のイロハをたたき込まれて育ってきた。成人後は「半農半X」でサラリーマンと兼業だったのだ。
半農とは言え生活が掛かった農作業、改善工夫しながら栽培技術を磨いてこられたようだ。格別自慢することも無く、黙々と実践されるのみだが、成果品をみれば腕の方は一目瞭然かと.主に道の駅や直売所等で販売されてる模様だが、評価も上々なようで、夕方残品を回収に向かうことも少ないようだ。
我々も教えを請うことが多いが、別段,秘匿はせず気軽にノウハウを伝授してもらえる。身近で貴重な存在なのだ.師匠の腕前を推測するには畑の現状と成果品とを眺めるべきだろう。この点で印象に残る伝承話があり、興味深く記憶している。中国奥地の少数民族の山村だったかと思うが、若い男女が相思相愛となって結婚を意識したとき、青年は一番先に自分の畑を娘さんに見せるそうな。娘さんは畑を観察して青年の人物像と栽培技術とを評価し結婚の可否を決めるそうだ。
もう十数年以上前に読んだ民俗学のレポートだったかと思うのだが、明瞭に記憶に残り脳裏に陣取っている。国や民族が違え、生活習慣等が異なっていても男女の思いと視点とは変わらないものかと。
さて肝心の師匠の腕のほうだが、何枚かの画像で紹介しておきます。師匠は十数年ごとに年により田圃を畑に入れ替え、野菜栽培に活用している状況です。連作障害は皆目発生しないのが強みでしょうか。