夏野菜の代表的な存在がナス科の野菜群であろう。好き嫌いはあるかと思うが、1種類ぐらいはお好みがあるはずでは。子狸も栽培しているが、限定的で4種類ほどだ。品目をあげると、ナス、ピーマン、桃太郎トマト、ミニトマトである。このうち鳥害に最も悩まされるのが桃太郎トマトだ。通例はネットを張り巡らして防御態勢を取る。無論、完全な防備は困難で某かの被害発生は避けられない。其処で子狸は割り切った。中途半端な防御策を講じるよりも、半分は野鳥に提供しようかと。つまり成果物は自然界の申し子である野鳥達にも請求権があるのでは無かろうかと。
昨年までは防鳥ネットを張り巡らしていたのだが、今年からは取っ払った。上述の考え方で共存しようと思ったのだ。ナス科の苗を植え込んで2ヶ月半余り、そろそろ初期の実りが始まったようだ。数回は収穫をも果たした。結果は推測どおりで、被害発生は桃太郎トマトのみ、ミニトマトやナス或いはピーマン等は皆目被害無しの状況だ。肝心の桃太郎トマトも全部が襲撃されるわけでも無く、そこそこの被害で止まっている。ネット張りの手間暇や怒りの感情等を考慮すると、割り切って正解だったのかもしれない。
一つだけ留意したのは、桃太郎トマトだけ雑草抜きをカットしたことだ。つまり桃太郎トマト回りは盛大な雑草だらけ、善意に解釈すれば雑草群が野鳥の防壁となっているのかも。防壁と言えば聞こえが良すぎるが、少なくとも多少の邪魔にはなっているだろう。彼らも命ある生き物、食べないと生存できない。農作物に多少の被害が出るのはやむを得ない現象では無かろうか。
これまでの被害総額をカウントすると、桃太郎トマトが数個のみ。割と少ない。やはり雑草だらけという目眩まし戦法が効いているのかも知れない。トマト数個の被害でネット張りの作業が省略できるのなら、費用対投資効果は十分過ぎるかも。何とかして省力化したい子狸の思惑、多少の損害は意に介しない。
画像は野鳥に囓られた桃太郎トマト、彼らの生存のためのやむなき行動と理解すれば、怒りの感情も薄れるでしょう。畑の産物は耕作者と野鳥たちとで半分こ・・・・・・・そんな解釈でも十分我々は生き延びれるのでは無かろうか、そんな気がしますね。
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