胡麻和えとかゴマ豆腐とか日常的にゴマを消費しておられるかと思いますが、栽培されるゴマを目撃されたことはおありでしょうか。多分ですが、恐らく大多数の方々は目撃例が無いだろうと。そう確信する理由は、ゴマの栽培がほとんど行われていないからです。国内での年間消費量は15万トン前後のようですが、99.9パーセント以上が輸入品、つまり国産のゴマは1パーセントにも満たない訳ですね。ゴマの目撃事例がほぼ無いのもご理解いただけるかと。
こうした状況に義憤を感じたのか、しつこく栽培に挑戦する仲間の姿が。何を隠そう、何時もご登場願っている長老なのだ。面積はそう広くは無いが、毎年ゴマを栽培し某かの収穫を納めている模様で、自家用分は十分賄えるとか何とか。子狸も過去に数年間はチャレンジしたが、ゴマ栽培の必然事項でもあるイモムシの登場にたじろいで退散してしまった。概況をお伝えすると、直径が2センチ位、長さが15~20センチ位、の巨大なイモムシで、何でもスズメ蛾の幼虫らしい。
長老はたじろぐ事無く、イモムシを退治しながら栽培を続けている。子狸はこの手の相手が苦手で、ジプリ映画の一例を思い出すようで勘弁願いたい。そんな話はともかく、例の食糧安保論からみても上記の事例はゆゆしき事態である。輸入国を調べてみた。①ナイジェリア、②ブルキナファソ、③モザンビーク・・・・・となってるようで、何れもアフリカの諸国である。輸入ルートは多分だが船舶でマラッカ海峡、台湾海峡のコースだろう。
さて肝心の長老のゴマ畑だが、現在の茎高は80センチ位、小さな花が咲き出したが、成長はこれからだ。茎高が1.5~2メートルにまでは成長するので倒壊しやすいのが難点かな。花から実が出来、実の中に粒々のゴマがビッシリと蓄えられる。収穫後、乾燥させて粒々のゴマを回収するのだが大変な手間暇だ。機械化は難しく、多くの人手が入用で人件費の安い地域で無いと困難な仕事だろう。
ゴマは購入してもそう高くは無い。長老もコスパを考えたら購入派に回った方が合理的かとも思えるが、上述のように根底には現況に対する義憤が存在するのだろう。金銭のみの問題では無いようだ。