鉄道模型工作記録帳

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リトルジャパン 名鉄3800型を組み立て加工する6

2008-01-05 01:52:20 | リトルジャパン 名鉄電車完成庫
仕事始めの挨拶回りはしんどいですね。
訪問するほうも訪問されるほうも。
風習なんで別に悪くはないですが、某大流通企業は挨拶一切お断りの行動に出ていました。門前払いのストイックさは流石なところです。
ただ、無いは無いで、なんとも寂しい限りかもしれません。

ということで、しんどかった割りに仕事が捗らず、今日の作業はほんの少しで終えました。

名鉄3800系キットに鉄道コレクションの動力や下回りを組むと、双方に幅と内寸の違いがあるんです。
そのままでは車体とフレームに隙間が出来、最悪の事態は車体が歪んで曲がったままの癖が付くことが多いかと。

ということで・・・
以前にリトルジャパン 名鉄3800型を組み立て加工する2で、採寸済みなので、0.5mm車体を狭めるか、動力を太らせるかの工作を実施します。

手元にあったエバーグリーン材で0.25mm×2.0mmがありましたので、これを車体裾に張り込むってことで。

左右で1枚づつ張ればいいわけですね。

車体内寸長に合わせて切り出し・・・


張り合わせるだけです。
これもタミヤの白瓶セメントでチョンチョンと帯材の裏に微量に点布して、材質の粘りを付け。
軽く張り合わせてから希望の位置にずらしていきます。|ω・`)ノ

希望の位置になったところでタミヤの緑瓶さらさらタイプを流して完全固定。

試しに鉄道コレクションの17m級付随車用シャシーを嵌めてみます。
動力車と付随車共通幅なんで、これでチェック!

チェック・・・
あー・・・(ノ∀・;)

ピタッと嵌ったのは良いんですが、あえてキットの床下を使った付随車を並べてみます。

ここで自分に対する疑問が沸いて来ました。

そりゃ、鉄コレ17m級シャシーでは台車間距離が5mmほど短いですが・・・

この鉄道コレ17m級付随車用シャシーを当キットの付随車にそのまま使い、キットの床下機器を植え替えていけば、動力車を17m級そのままでも両車で台車間距離の違いが生まれません。

そうすると、ちょーーと目を瞑れば動力ユニットの台車間距離を調整する羽目にならなかったのではないか・・・?

そりゃ、デフォルメになりますが。

工作で動力を弄る危険性を考えれば、こちらのほうが近道だった気がします。
今、18m級動力ユニットは品枯れ状態&17m級動力ユニットは再販売決定。

手元には自分の思い入れが深いリトルジャパンモデルスの京急700系キットが動力を奪われ手元で寂しそうです。

なんか・・・どうなんだろう??
(´ε`;)ウーン…

ちなみにこの「名鉄3800型」より台車間距離が短い余剰シャシーは琴電1020型から捻出されたものです。
元を正せば名鉄3700型。


今回制作の名鉄3800型は11500mm。
名鉄3700型は台車間距離が11800mm!!
o(゜Д゜ = ゜Д゜)o


( 」゜Д゜)」オーイ!ナンカチガワネーカー

・琴電好きで愛情ある車体には過剰?なデフォルメのシャシーをメーカー設定のまま使い、
・なおかつ愛着ある車体キットに用意していた動力を奪い、
・余剰キットであまり愛情の無いこの名鉄3800型に
・ストイックに正確な台車間距離を実現させようとしている・・・。
   ∩___∩    
   | ノ\     ヽ 
  /  ●゛  ● |  
  | ∪  ( _●_) ミ  クマったクマー
 彡、   |∪|   |   
/     ∩ノ ⊃  ヽ
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /




ま、暫く悩むことにします。
18m級動力がフンダンにあれば迷いも消えるんでしょうから。

付随車は既にアングル接着しているので、コレも再撤去しなきゃなりませんし。
もうどっちも大工事です。

気分を入れ替えまして、このシャシーを嵌めたときに蔵書のあるページを思い出しました。
鉄道ファン昭和47年2月号のあるページ。

名鉄3800を最初に見たページです。
空っぽの床下。いかにも仮の台車が印象的です。
この直後、コロタン文庫の私鉄全百科で名鉄3800型の素性を知ることになります。

で、悪ふざけで適当な貧弱台車を嵌めて

大井川鉄道には全部で2期6両渡ったうちの後期譲渡分の写真ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Oigawa-Tc2822.jpg
にこの最後の姿が納められていました。
大井川には初期2両はそのまま譲渡だったようですが、後期4両は名鉄7300型製造時にこの形式から機器と台車を提供した「ようで」、その余った車体のみが渡り木造省電や買収国電、更にありあわせの機器と台車を再び取り付けて走っていたようです。

いずれにしても機器は木造省電のモハ1(3829が該当)や買収国電(3822が該当)のものなんで、床下機器はまるで違う「筈」と思います。
とはいえ、末期の資料によっては3829は下回りもまるで名鉄時代のままで、謎多きものです。
が、この写真を見る限り、3822は仮台車を履き、本当に車体だけでやってきたようです。

譲渡車体3822の経歴を「一応」箇条書きにすると、

☆上回り
・昭和24年名鉄3822として製造
・昭和39年車体更新
・昭和46年機器をモ7452に移転して廃車
・同年大井川鉄道に車体のみ譲渡

☆下回り
・昭和16年南武鉄道モハ153として製造
(台車はUD-18・汽車会社製の日車D-18コピー品)
・昭和19年国鉄買収
・昭和26年モハ2002に改番
・昭和38年浜松工場豊川分工場入替車に指定
・昭和38年制御器は国鉄型のCS-1、台車はDT10、モーターはMT7に交換
・昭和40年廃車
・昭和41年11月21日大井川鉄道モハ303として竣工
・北陸鉄道から来た代用制御車クモハ6010型しらさぎ号牽引車として活躍(後にしらさぎ号は電装化)
・昭和47年廃車
・機器と車籍を旧名鉄3822に移転??

☆大井川鉄道モハ3822として
・昭和47年大井川鉄道モハ3822として再起
・制御器はES-516、台車はDT11、モーターはMT15で終わりを迎える
・平成9年6月10日廃車

ちなみにモハ3829は
・制御器はES-516、台車はD-18、モーターはTDK-528で終わっています。

更に名鉄3800型は
・制御器はES-568、台車はD-18、モーターはTDK-528。
名鉄7300型は
・制御器はES-568A(568の改造品)、台車はD-18(コロ軸化)~FS36、モーターはTDK-528。

数が合わない気がするんですけど・・・(;´Д`)
何がなんだかわかりませんw

ちなみに名鉄3822の機器を流用したとされる名鉄7352の写真は鉄道ピクトリアル1997年7月号増刊「名古屋鉄道」の160pに出ています。

(資料 鉄道ファン1972年2月号、Rail-No4、ピクトリア私鉄車両めぐり第10分冊1969年刊行、日本のローカル私鉄、鉄道ピクトリアル1997「名古屋鉄道」など)



あ・・・なんかモデルと脱線し捲くっていますねヽ(´∀`)人(・ω・)人( ゜Д゜)人