記事書いて約10時間後の追加
なんと札沼線電化の一報が!
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/164917.html
PDCが一気に消えることになりそうです。
モデルを作るお時間がどうしても無いので間埋めです。
キハ141、キハ142、キハ143、キサハ144はご存知のとおり札幌圏の主力気動車となって既に改造からも16年が経過し、
改造車両とは思えぬ存在感があります。
先行改造車だった141-1と142-1は早々と廃車解体されてしまいましたが、記録に無いほかの車との相違があったのかもしれませんね。
運用離脱直前は団体運用が多かった両1号。
なにか扱いづらい部分があったのかもしれません。
写真は両1号車の運用離脱直後。
苗穂工場で解体を待つキハ142-1
あいの里側がキハ142で、苗穂側がキハ141というルールがあります。
形式間の違いというのはWIKIででもお調べいただき、外観上の差などを出してみようと。
上記1号は見た目では差が感じられませんでしたが、
基本的なスタイルは変わりません。
キハ141-10ですが、元もとの車掌室を運転台に改造したこと。
141と142は非冷房であり、屋根に排気管が増えたことと、業務室側の扉が埋められたこと。
キハ141-9
運転台が設けられた車掌室部分の乗務員扉は、
マスコンなどの運転台機器の関係で広さを確保するためか若干後退して設置しな直されたため、2枚上と扉の位置が異なることが確認できます。
元もとの妻面車掌窓はこの向きの1枚だけ残っておりますが、ほかは埋められています。
141の排気管はよく見ると業務室の角に立ち上がっていますね。
基本的にキハ141とキハ142は同じ番号がペアを組んでおり、ばらして運用することも多い系列ですが、141と142が2連を組むときは、
やりくりしてセットで繋がれ戻ることが暗黙のルールとなっている模様。
元のオハフ51に初期車10台とその他で2形態があったため、改造後はランダムながら戸袋窓に2形態があります。
上の写真でも既に確認できるのですが
合成して比較するとこのように戸袋窓が全く異なるものが入ります。
模型で製品化されているマイクロエースの51系客車は、基本車両が左の初期戸袋窓。
再発売の際製品化されたオハ51-41・3扉車は右の後期型の戸袋窓です。
(まぁ、戸袋はともかく客窓の縦横比が異なる致命傷がありますが・・・)
1から14まで順調に作られましたが、唯一継子となるものが存在します。
キハ142-201がそれです。
本当はこの車、パワーアップ型とも言えるキハ143になる予定ではなかったのか?
しかしこの201、キハ143の登場後に改造されています。
運転台も細かい部分でキハ143の仕様で「なぜキハ142で作ったの?」という感覚はあります。
キハ143-105になれば良かったのではないか?という疑問は残る車。
143から実用化された半自動ドア回路を持つことから200番台とされたもので、
主な運用はフリーの編成のあいの里側先頭車増結遊軍となっている模様。
(苗穂側の予備ではキハ143-155、156、157があるのですよね・・・。)
見た限り、このように141-142に追加される連結が多く、
または143-144-143の編成に検査欠車が発生すると143や144の代わりに連結される便利物となっている模様です。
遊軍が足りなかったのか、キハ142-14にも半自動ドア改造がなされ、114になっていますが概ね141-14と運用を供にしています。
キハ142-201は例えばこのようにキハ40-300や330などとも組むことが多いです。
141-142は非冷房であり恐らく改造されることはもう無いでしょうが、
そのため冷房化進んだこの路線では夏季は運用を外れることも多くなっており、
計29台も存在するキハ141-キハ142は夏に良くある波動運用に勤しむことになります。
例えばこのような運用で、これはマラソンイベント輸送にぶつ切り2連×3で6連の臨時列車運用に入り、函館本線塩谷駅で捉えたものです。
今は殆ど無くなってしまいましたがマヤ検の動力車になったり、
夏季のイベント列車でもあるバーベキュー列車の動力車になったりする運用が多くなります。
初年度はわざわざ塗装まで変更した気合の入り方で、函館に貸し出されました。
貸し出される直前の姿ですが、運用終了後はすぐに復帰。残念。
なお、12号は142が後期型戸袋の車。
キハ141-12が小窓戸袋です。
外観上の変化も大変少ないので、自分が見かけたイレギュラーは上記のカラーのほかは
マラソンイベント時のキハ141-11がなぜか扉を帯無しで姿を見せたときぐらいです。
他にももっとマトモに撮った写真があるんですが(苦笑)
デジタルネガにしていないものがあまりに多く、デジタル化したものはホント酷い写真ばかりで(反省)
で、141-142が一応の成功を残したと考えられたのか、パワーアップ決定版のキハ143が登場しまして。
キハ143-101
クーラーが標準装備となり、電動方向幕準備も完全撤去した形になっています。
床下だけ見ると、キハ150とほぼ同等のパワフルな内容ですね。
屋根上ではベンチレータをふたした状態で撤去。
排気管も141-142と異なる場所に立ち上がっています。
このほかに細かいことでは側面窓下の給油口も場所が違います。
連結面側は窓が完全に塞がれました。
運用線は平坦路線であることから、143の3連に際し中間にはキサハとすることになって、キサハ144が4両用意されました。
キサハ144-101
登場時、何故か1両は便所が残され101から103と151という登場。
なおかつ冷房なしでデビューしているんですが、結果的に全て便所なし、クーラーも後から別エンジンを積んで冷房化されることになっています。
台車は廃車発生に逆戻り。
が、発電ユニットは外観を見る限り
大変懐かしい10系寝台客車のエンジンのそれと極めてよく似たものを吊っています。
新品であるようなのですが、どうも10系寝台車などで多く利用された電源エンジンの改良版だそうです。
その燃料タンクも廃車発生品ではないかと思わせる旧来の気動車の燃料タンクそっくりであり、大変興味深いものです。
偶然ですがキサハ144は101?103が戸袋小窓、元151の104のみ
大きな戸袋窓の種車です。
キサハとはいえ、冷房関係で床下は非常ににぎやかです。
また、これもオハフ改造であり、オハ改造でも良かった気もしますが、元業務室には配電盤を設置し、
室内はドアを中心に広々としたデッキとなっていることから、オハフの意味はあったんだろうなと感じる次第。
143と144は組み合わせの相棒であり、
144が非冷房チームと組むことは前述の142-201や142-114の出張以外基本的に無いです。
141-144-142という編成がキサハ非冷房時代の初期にはありましたが、やはり所定出力に若干足りないのでしょう。
144の形態差異は戸袋ぐらいですが、143については実験改造された車が存在します。
映りが良くは無いですが、104にのみ、前面への雪付着(主に編成後端になった際に雪を巻き上げて前面窓ガラスに張り付く)ことを防ぐため、
整風版が取り付けられたものがあります。
785系や781系で実用となっていましたが、この系列では104のみの取り付けで推移しています。
拡大!
編成後端になった際、整風版で取り込まれた風が前面真下に降りかかり、ガラスに雪付着を防ぐシンプルなアイディアです。
キハ143と144は見たところ、やはり末尾で揃えた編成を組むことが多いようですが、
キハ143-100 キサハ144 キハ143-150 となると概ね末尾4までが3連を組むことが多いようです。
143-100が欠車する場合は前述の142-114や142-201が、
143-150が欠車する場合155、156、157が入るようですね。
写真は末尾3の編成。
これは末尾4の編成。
ただし完全な規則性は無くキハ48やキハ40のパワーアップ車が入ることももちろんあります。
解りづらいですが、キサハが欠車したときの編成例
先頭はキハ143-157ですが、2両目以降は(143-151)(143-101)(141-5)(142-5)(142-201)
でした。
学園都市線は2連から6連まで幅広く組まれており、規則性までは理解していないのですが、6連から2連までバラエティ豊かに見られます。
2連は冬季に多いように思えます。
6連の例。
(143-152)(144-102)(143-102)(キハ40-330)(キハ40-330)(キハ48-330)
5連になると
(キハ141)(キハ142)(143-150)(144-100)(143-100)
という感じで組まれている様子が良く見られます。
4連は少ないように見えますが
北部を単行で運用されるキハ40-450の送り込み&引き戻しに4連が見られます。
キハ40-330やキハ40-300も併用されていますが、40系は40系で組むことも多い・・・かな。
多いだけで141系2連にちょこんと1台連結され、3連運用ももちろん多いです。
ただ、キハ40系だけで6連は今のところ見たことは無いくらいでしょうか。
ちなみに各系列の室内を
キハ141の室内です。
デッキが存在します。
オハフ時代とは座席が2-1になったこと、モケットが代わったこと、天井にクールファンという外気を噴出す換気扇があることくらいです。
キハ143の車内です。
デッキがありません(小さな仕切り壁はあります)
スタンションポールが存在します。
立ち席部分が拡大されています。
キサハ144のデッキ車内です
まこと広々とした空間となっています。
スタンションポールが結構組まれており、室内誘導の苦労でしょうか?
さて、まだこのものズバリのモデルは銘わーくす製以外発売されておりません。
いつかプラ製が出ることも楽しみにしたいと思います。
↑屋根も車体色なんですよ?