先日、京都歩きをしたのですが、まだ書いていない神社がいくつかあります。
千本釈迦堂や千本ゑんま堂に行った日でした。
その日はあちこち歩き回って、全部で10以上のお寺や神社に行ったのでした。
お昼になったので、食べるところを探していたら、目の前に神社がありました。
そこは有名な「首途(かどで)八幡宮」というところでした。
名前はよく知っていて、一度来たいと思っていたので、うれしく思いました。
この首途(かどで)というのは、門出のことで、旅立ちの意味ですね。
源義経が奥州に旅立つ前にこの場所に立ち寄って、旅の安全を祈願したという話が残っています。
首途八幡宮という名前もその話が由来だと言われていますが、元々は平安京の鬼門の位置にあったので、都を守る鎮守社として、「内野八幡宮」と呼ばれたそうです。
また、この場所は平安時代末期の大商人「金売吉次(かねうりきちじ)」の邸宅跡であったとも言われます。
吉次は奥州でとれる金を売りさばく商人で、京都と奥州を行き来していたと言われます。
しかし、ちゃんとした記録がないため、本当にいた人物なのかどうか定かではなく、伝説上の人物とされています。
何だか面白そうな話ですねー!
こういった類いの話は、割と好きです。
義経が奥州の藤原氏を頼ったのも吉次の紹介だったとか?
本当だとしたらすごい人だと思います。
しかし結局この金売吉次は旅の途中で強盗の藤沢太郎入道に襲われて命を落としてしまったそうです。
福島県に吉次のお墓と伝わる場所があるそうです。
義経と弁慶も奥州で命を落としたのですね。
そんな歴史のある首途八幡宮に来ることができて、なぜか嬉しく思いました。
もう一ヶ月くらい前の話でした。