ミドルシニア的な自分らしい幸せな暮らし方

事例案件3000件以上の経験を持つ住まい&収納デザインのプランニングプロが日常の気づきを面白おかしく綴る日記

京町屋の整理収納 スマイル日記 vol.25

2009-06-11 | 整理収納
昨年の11月のこと
一人の女性が弊社の事務所を訪られました。

「すみません。自宅をリフォームしたいのですが・・」と。

前に一度、弊社の新築住宅の見学会に
お見えになったことがあるということでした。
その後は、具体的にお話は進んでおられなかったとのことで
今回、現在お住まいの家の全面リフォームをされたいというお話でした。

京都上京区のA様のお住まいは、築100年近いお住まいです。
建物自体の耐久性などをしっかり見させていただき
全面リフォームを慎重に検討することになりました。

苦労されてこられたお母様に、安心していただき、
二人で快適に暮らしていきたい。というお嬢様のお話を受け、
工事のプランニングを始めました。

それと同時に・・・
「こちらのお住まい、長年のお暮らしで、お住まいには「モノ」があふれかえり
片付けようもないほどの量の「モノ」が散乱していました。」

そこで・・私、一応「整理収納アドバイザー」でもありますので

「モノ」の整理についても、もちろんアドバイスさせていただきました。

メモリー性の高いものも多く、捨て方のわからない古い頑丈なデッカイ金庫も、
昔ながらの職人が作った食器棚、古い食器類、洋服などなど・・

骨董品屋さんやリサイクル屋さんにも頼まれましたが・・
なんと捨てた量は、処分費用の金額にして20万円相当・・


家中の「モノ」をすべて出して、いよいよ解体工事です。
(右写真・キッチン吊戸棚は残すことに・・・)

   




長い工事期間いろいろありましたが 


お施主様には、お喜びいただき、無事に完成しました。

長い間、ご不自由をおかけしました
本日は、いよいよ正式にお引き渡しです。

「これまで、この家には、京都の古い家には多く見られる、
通り庭にあるキッチンが存在していました。居間からの
その段差は、これからお年を召されていくお母様には辛く
京都の底冷えは、体を冷たくいじめる場所でした・・・」

「さて、その全容が明らかになります。」(どっかのTV番組?)


そして、これが・・ before & after (キッチン画像のみ・同方向より)
[残す]表示だったキッチン吊戸棚がイキてますでしょ


  

「匠(タクミ!?)は・・随所に古き良きものは活かしながら、新しいものを取り入れました。」
(やっぱりTV番組の影響?)

 古い梁や柱はそのまま見せて塗装。壁もお化粧直して・・

「べっぴんさん」になりました。(キッチン上部の高~い吹き抜けデス)

因みにこの家には、床暖房も入っています。
もちろん断熱材もしっかり入れました。

お二人が、ずっとここでお幸せに暮らされることを祈っています



ところで・・
家の中に、モノの量が最も少ない時それは「お引っ越しをした時」です。
このお住まいも例外ではありません。


おキレイ好きで、お掃除好きな
お二人を長い間悩ませていた、多くの「モノ」たちは整理され
今は、スッキリ・綺麗・さっぱりの状態です。

しかし・・


現在、A様のお住まいは、太りすぎた体をダイエットし、
急激に体重を減らした状態に近い家になっていると思います。
リバウンドも十分考えられます。
これは短期間で荷物を整理し、
リフォームという特別なことがあったので仕方ない・・

「捨てる」「あげる」などの「家から出す」という行為を意識してしていないと
一般的に「買う」「貰う」の行為の方が多いので自然にモノの量は増えていきます。
現状キープするにはどうしたら良いのか・・・

その答えは「整理収納理論にあります。」
今後、A様のお宅には「住まいのドクター」として定期的に訪問します

皆様も不必要な「モノ」にお金までつけて捨てる ことがないように
お気をつけあそばせ



今日の言霊
事を成しとげる秘訣は、一時に、ただ一事をなすにあり
リンカーン

今日も読んでくれてありがとう