西郷隆盛の有名な言葉です。
「財産を残すと、子孫が怠けてしまう」
みたいな、おおざっぱに言えば、
そういう意味の言葉です。
昔、サザエさんの4コマ漫画で、
カツオが、波平に、
「さとせの差だね」
と言い、波平はポカン。
「残さずではなく、残せず」
と言い、からかっていました。
まだ我が子が何もわかっていない
小学校低学年の頃、
「働きたくないから、一生困らないだけの
財産を残してほしい」
と言って驚きました。
一体どこからそんな発想が…
もし投資をして食べていくとしても、
損をすることもあるから、
1億円ぐらいないと厳しいのではないだろうか…
と思った記憶があります。
さすがに高校生の今は
そんなことは言いませんが、
先日その話を思い出し、
「今はどう考えているのか?」
聞いたところ、
「教育という財産をしてもらっているから
お金はそんなにいらない。
家族葬と実家の片づけが出来るぐらい
残してくれたらいいよ」
と言われた時、
この子も大きくなったなあと思いました。
そう考えると、300万円ぐらい?
人は寿命が分からないから、
「使いたくても使えない」
状況になっていると思います。
もし、私が60歳で交通事故で死亡するなら、
旅行に行っておいしいものをわんさか食べたい。
多分、子どもには残さない(笑)
わが子の場合、残しても、
有意義に使わない気もしますしね。
お金を持っていることで、
悪い男に騙されて貢ぎそうな気もする。
ホスト通いもしそうな気もする。
両親は賭け事をしないが、
したらはまりそうな気もする。
と、お金を持っていることで、
いい想像が全くできません。
ただ寿命が分からないので、
使うことが出来ない。
世の中のお年寄りの遺産が多いのは、
こういう理由らしいです。