先週からにぎわっている「3人以上の多子家庭 大学授業料無料案」。
まだ、案の段階ですが、実施は2025年度を目指すと言われています。
わが子の学校の進路部長の先生は、
子どもが3人いるので、大喜びで、
奥さんにすぐさまLINEしたが、既読無視された
と、授業中、生徒に話したそうです(笑)
この授業料、なんと私立の医学部医学科
5000万円もするような大学も対象になるとか。
何ともはや…
別の記事にも少し書いていますが、
「大学授業料が高いから産まない」
という家庭は、もちろんないとは言えませんが、
私は少数派だと思っています。
というのも、今18歳の成人までに、
最低一人2000万円はかかると言われています。
大学の授業料なんて、それと比較すれば、
そんなに大金とは言えません。
わが家が二人以上子どもを産まなかったのは、
「いざという時面倒を見てくれる人がいなかった」からです。
病気だけでなく、田舎に一軒家を構えていれば、
地区やこども関係で役員をしなければならない。
役員になれば仕切るだけでなく、会合や行事の参加、
交通安全立ち番や地区作業、
こういう席にはまず子どもは連れていけれません。
※役員でなくても、参加はしなければならない
また、3人子どもがいるとなれば、
部屋もいるので、それなりの部屋数の
住宅が必要ですし、
共働きが前提となる場合がほとんどでしょう。
また、働くにしても、
わが子が保育園に預けていた時、
あくまでも地元の話ですが、
朝7時-晩7時ぐらいしか
保育園の預かりはありませんでした。
保育園はまだいい。
小学校の時、学童へ預けていましたが、
朝8時-晩6時までしか預かりをしてもらえないので、
残業のある職場は、
まず働くことが出来ません。
※職場が近いとは限らない
病気の時の預かりも預け先がなくて大変でしたが、
学童は、運動会の代休や
大雨や大雪の災害で
学校が休校になった場合、預かってもらえません。
ですから、夫婦で正社員、子どもがいると言う家庭は、
ほぼどちらかの実家が近く、もしくは同居、
かつ協力してもらえるのが現状です。
それに大きくなれば、スポーツ少年団を含めた習い事。
スポーツ少年団は、鍵当番や応援
お茶当番や車の持ち出しなどもあり、
単純に「子どもがスポーツを頑張っている」だけで
いいと言うわけにはいきません。
習い事はお金もかかります。
そして、衣食住にも単純にお金がかかります。
以前シングルマザーの友人が話していましたが、
「子どもが小さい時は4万円の養育費は
かなりの大金に感じたが、
中学にもなれば、食費ぐらいしかならない。
反抗期で意思疎通がままならない
子どもといるのは、結構つらい。
逆に4万円で誰か面倒を見て欲しい」
と言うこともありました。
また、自分で進んで勉強するような子どもならいいのですが、
基本中学受験は、塾がセットですし、
高校受験や大学受験のために塾や模試も必要になる。
自宅から通える距離でなければ、
仕送りも必要になる可能性もある。
単純に大学費用だけで、
「ラッキー!!なら産もうか」
にはならない気がします。
また、この話を仲のいいお得意さんとした時、
「今は禁止されているけど、
昔は相続税逃れで、
養子をたくさん書類上いる家庭もあった。
それも心配だし、
高卒で働けるように技術を学ぶ
実業高校が廃れていきそうな気もする」
と言われました。
メーカー時代、よほどの専門職でない限り、
「大卒でなければできない仕事」
という仕事はなかった気がします。
有名工学部卒も、地元工業高校卒も、
設計部門では、設計していましたし、
経理も人事も高卒も大卒もいましたが、
「これは大卒でないとできない」
なんていう仕事の括りはなかったです。
むしろ、学歴による賃金差をなくし、
高卒も大卒も同じ仕事なら、
同一賃金を全国一律となれば、
大学に行かなくていいと言う発想になり、
また県外への若者流出に歯止めがかかるのでは?
と、わが子は話していました。
中々単純には行かないと思いますが、
わが子ながら、面白い発想をするなあと思いました。
ただ大学の授業料をあげるから、3人目も産んで欲しいという国の方針に
怒りを感じる。korokoroさんの苦悩が見えます。
子育てしたことのない政治家の机上論にはあきれますね。