小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

筆記用具

2017-03-12 | 断捨離
ネットで断捨離ブログを漁った一日。
「もったいない」観念は罪悪だという。
使わないままどこかに仕舞い込んでおくのは生き殺しということなのかな?

「筆記用具はボールペン一本で」とか「三本に絞ろう」とかだって。
でもね、筆ペンもいるし、贈られた高価な万年筆は捨てられないし、色鉛筆セットも時には必要でしょう。
万年筆にはそれ用のインクがいるし、その都度買いに走るのはしんどい。だいたい、文房具屋さんもなくなっている上、田園地帯に暮らしているとコンビニへ行くのも車がいるもの。

かってテレビドラマのシナリオを書いていた関係から箱一杯の鉛筆がある。
当時は手書きだったから鉛筆がふえた。何本もの鉛筆を削ってから書き始めた。HBでは手が痛くなるって追いつかないから段々と柔らかいものに変わっていき6Bまで使って掌の小指側が真っ黒になった。さらに書いては消しの繰り返しなので消しゴムの滓が机一面に広がったものだ。短くなった鉛筆はキャップなどしたが鉛筆削りが使えなくなると寿命なのだろうけど、それでも捨てられずに溜まってしまった。削る手間が惜しくてシャープペンシルも多種多様購入した。その替え芯もたっぷりある。
休み毎にやってくる孫たちが帰った後には数本の鉛筆が残っているしいまだに鉛筆は増え続けている。

でも、もう一気に捨ててしまう時期なのだろう。パソコン、メール時代なのだから二度と使うことはあるまい。
「もったない」心があると自分の手で捨てるのはひどく辛い。罪悪感がある。ま、いつかは誰かの手によって捨てられるものたちなんだけど。
2本のモンブランは捨てられない。捨てるというのは思い出も破棄するものだとしたら随分と断捨離も残酷なんだと思う。
明日はその思い出だらけの「紙」類の整理だわん。

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古手紙

2017-03-11 | 環境
幾度かの引越をくぐり抜け、残されてあった手紙を読み返してみた。
やはり、今回も燃やしてしまえない手紙ばかりだった。
もう鬼籍に入った人の手紙が多い。新しい真実も探り当てることが出来た。
でも、父の手紙は一通もない。多分‥切なすぎたのかもしれない。
その代わりに段ボール一箱分の日記がある。重量も内容も重すぎる。
今回、思い切って何とかしようと決心したもののやはり無理みたい。
引越先の天袋の奥にでも仕舞い込むことになりそう。

手紙も日記も残された者には残酷な場合が少なくない。
ネットもその日が近づいてきたら削除してくれる所に手続きしておこうと思う。
本音を知って欲しい反面、それで傷つけるのはよくない。

さて、本日はアルバム整理。
すっぱりと全部廃棄できればどんなにさっぱりするだろう。
子供の頃に「お父さんのお母さんよ」などと知らない人の写真を見せられて全く興味がなかったことを思い出す。だから、最小限度、亡くなった人との写真を残すことにした。子供なり孫なりが処分すればいい。
父親がカメラ好きで暗室まで持っていたから写真の数は多い。一枚の写真の背後には膨大な物語が広がっている。
だから、なかなか作業が進まない。

「断捨離!」と心の中で叫びつつける日々が当分は続きそう。
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棄てる

2017-03-08 | 環境
「一年間使わなかった物は捨てていこう」
夫がそう宣った。大賛成である。
シンプルに暮らしたい。

それからドラマを見る時はリビングやキッチンの画面ばかりが気になる。
裕福な家庭設定ほどシンプルで普通の家は物に溢れている。
裕福な家には収納スペースやお手伝いさんがあるからかな。
ライター時代にはよく撮影現場に行ったが、狭いスペースなのには驚いた。
テレビに映るとなぜか広く綺麗に見える。
いつぞや生活保護家庭が良い暮らししてるじゃないかと非難めいたことが言われたのもそのせいだ。
また、撮影の時は整理された設定の方が喜ばれる。散らかし撤収するのに手間がかかるから。

一年間使わなかった物は実に多い。でもそれらは必要があって入手したのだからいつか要るかもしれない。
いや、待て。「あったらいいかも」商品はなるべく購入しないようにしているのだから「いつか」という不確かなことは無視すべきではないか。
物はまだいい。また買えるから。
困るのは「思い出」物品。
年賀状や手紙に写真たち。
これらは1年どころか十年以上も見ていない。
デジカメのおかげで最近のはメモリーカードで保存できるので大助かりだ。捨てるのも誠に簡単だし。
捨てがたい写真はデジカメで撮っておく方法もあるらしいけど。
さらに本たちの処分にも頭を悩ます。何度も処分してきて、幾度も同じ本の購入に迫られてきた。そして、増殖し続けるのである。
夫は目下のところ読み返していて、それらを処分するという。
こちらは選別していて(本には失礼だけど)逆に読み始めてしまい作業が停滞してしまう。

いずれにせよ「捨てる・棄てる」というのは精神上からも体力面からもしんどい。

コメント (2)
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言い訳

2017-03-07 | 環境

すっかりのご無沙汰になりました。
「四国遍路」を終えて新年を迎え、折角近くにあるのだからと今度は「西国三十三所」を巡ることにしました。
子供達も帰り日常を取り戻し小梅日記を書かなければと思っていましたが、思いがけないことや〆切りなどが次々起こり振り回されています。
思いがけないことは良いことも辛いことも大変なこともあります。
辛いことは友人や知人の不幸な出来事で心が乱れて平常心でいられません。それに絡んでの上京などもありましたが、一番大変なことは引越が決定したことです。心も時間も均衡がとれなくなってます。

そんなわけでしばらくはそんな環境の中でのあれこれをメモしていくことにします。
「小梅日記」再開は5月くらいからになりそうです。大阪に行っても小梅さんの足跡は追っていきたいです。

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