3月っちゅーのは何故だかやっかいな修理が頻発します。
今日はイスズのフォワード、フロントクランクシールからのオイル漏れです。
右がスリンガープレート、左がクランクシール
厄介なことと言うのは、これ2つとも0,1mm単位の圧入精度を求めてきます。圧入基準クランク端部から40,2~40,8mmって誤差じゃん、なめてんのかよ・・・
まだやらかしたことはないですが、失敗するとゴムのシール圧によりリップが溶けたり隙間が開きすぎてオイル漏れの原因になります。
これはエルフでも同じですが、イスズは時折、頭がおかしいんじゃないかと思うような設計を施します。
SSTが必要ですが、15万くらいします。たかがクランクシールでそんな金額絶対出ません。
写真はだいぶ端折りますが、スリンガー、クランクシール用のSSTを急遽作ります。
この時点で、あることに気がつきます。
走行距離8万キロ、オイル交換は毎回エレメントを納めてるんで定期的にやってるはず・・・
はずしたクランクシールに硬化や割れは見られない?そもそもこのシールはムカつくけど中々優秀でメンテナンスしてればあまり漏らないはず・・・
恐る恐るオイルゲージを見たら「×」印の強制交換の刻印をはるかに上回るオイルが入ってました。
余分なオイルを抜くこと7L・・・これじゃクランクから漏れるよね?
運転手さんはDPFの事をあまり知らず、このまま黙ってても同じことの繰り返しのようなきがするのでDPFオイルの扱い書をコピーして担当者さんに正直に話しました。
ありがたいことに不問にしてくれた上に余計な仕事をさせてしまって、と労って頂きました。
もう少し注意深く考えれば防げた修理で反省です・・・
この修理中、別のお客さんから、現行クラウンのマスターキー及びスペアキーまで全部無くしたとの連絡があり、今まで積載車に積み込み、トヨタに搬送作業してました。
タイミング悪いですね、ひょっとしたら注文中のF3-Gでキーの複製等、滅多に無い試せる絶好のチャンスだったのにぃ・・・
人生こんなもんだよ・・・