折れたボルトから始まる壮大なファンタj・・・になるわけもなく
ススと油にまみれた修理日記です。
今回は故障原因から紹介する新しい書き方を。
紹介で入庫されたFRR90 フォワード 4HK1です。
症状としてはディーラーにてインジェクター交換、DPD洗浄、排気コントロールチャンバーの調整のため
1ヶ月入院してたにも関わらず、修理完了と受け取った2時間後には手動再生の点滅やら
DPD過捕集とエンジンチェックの頻繁な点灯。
都度、コード消去してもらいながら「今度はDPDこうかんですねー」とン十万のお見積もり。
故障コードはお客様も見慣れた過捕集と他はとりあえず無視。
消去して強制再生を試すが、特に以上も無く、すんなりと再生終了。
あーこりゃアカン、何かに片足突っ込みそうな案件だぞっと
再度問診したところ、「自動再生は働くけど止まっていてもすぐに解除され、そのまま走行してると
DPDの速い点滅、手動再生させてもすぐにまた手動再生しろと出てくる」・・・ようです。
自動再生の解除に引っ掛かりつつ、DPDの洗浄の仕方に何かあるかな?と
再洗浄の了承を頂き外す。
当社の洗浄の仕方はアレなんでアップはしないんですが、アッシュ(灰成分)はほぼ無し。
綺麗なもんでしたから洗浄はしっかりできてましたね。
差圧パイプも若干ではありますが、詰まりの除去、リセットし組み付け。
これといった成果も無く、このまま様子見しかないかなーなんてエンジン始動。
DPD乾かす為に暖気入れたら10秒くらいで黒煙モクモク、アイドリングもラフになり絶不調。
排気ブレーキが働くとこうなるのでチャンバーを見る。
実は受け入れの点検時にアクティブで作動確認はしており、ススの付き具合しか見て無く
一旦、元に戻してるんですね。
で、良く観察したらストッパボルトが折れてると・・・冒頭の写真がそれです。←バカ
在庫のボルトでシビアに調整させてもらい。
無事、暖気運転再開し、再生も完了。
あくまで推測ですが、バタフライが完全に閉じる黒煙モクモクの中途半端な自動再生を繰り返しススが溜まる。
手動再生するも焼き切れなかったり、またすぐに不良な自動再生で黒煙増産しまた溜まる。
こんなサイクルですから頻繁な過捕集を起こすんだと思われます。
個人的な感想ですが、問診をしたかぎりインジェクター交換するまでも無かったような事例でしょうねぇ・・・
とりあえずDPD交換までいかなくて良かったと見るべきか。
ボルト1本でこれだもんなぁ・・・おっかねえべ。