「切らずに治す脳卒中」日本脳神経血管内治療学会前々会長ブログ
第31回日本脳神経血管内治学会学術総会会長のブログ
会期:2015年11月19日~21日(無事終了しました)




熊本から東京に飛んで、第16回International Seminar of CVD にて講演させていただきました。
この会は、毎年1回東京で、脳血管障害の中から一つのテーマを決めてエキスパートの話を集中して聞くという主旨の会だそうです。
今回のテーマは「大型動脈瘤」という脳神経外科医にとっては大変チャレンジングなものでした。
治療が難しく、自然経過でも予後が不良な大型脳動脈瘤にどう立ち向かって行くか・・・

血管内治療を代表して私と順天堂大学大石英則先生、開頭術の立場からは秋田大学清水宏明先生、昭和大学水谷徹先生が講演されました。
私は「大型動脈瘤に対する治療戦略:血管内治療の挑戦」として、過去11年間の経験をご紹介しました。
それぞれ,素晴らしい内容で日本の脳外科医も捨てたものではないと実感しましたが、それでも皆さん(私も含めて)、痛恨の症例がいくつもあり、改めて治療困難な大型脳動脈瘤のいやらしさも痛感しました。
そして、最後に京都大学宮本享先生の特別講演を拝聴しました。数々の困難な症例に確固たる信念と哲学を持って治療にあたる宮本先生の姿勢には、圧倒されました。
血管内・開頭術、両治療を駆使して、困難な動脈瘤をうまく治療していきたいものです。


会終了後、河野、川原、岡田、丸山先生と
皆さん、いつもお世話になりありがとうございます!

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先週末は講演会の「ハシゴ」でした。
まず熊本で、「進化する脳動脈瘤血管内治療」と題してお話させていただきました。
私が脳神経外科医になったのが、1987年。
そして、その中で、脳神経血管内治療を志したのが、1991年。
この25年間の脳血管内治療の進歩は著しいもので、私自身まさにその怒濤の、進化し続けてきた時代を過ごさせていただきました。
今回は、これまでの脳動脈瘤に対する血管内治療の歴史を振り返りながら、最新治療の紹介をさせていただきました。

そして、会終了後は、熊本の郷土料理を楽しませていただきました。
馬刺し、辛子レンコン、球磨焼酎・・・


熊本では大森先生を中心に、神経内科の先生も含めて血管内治療を頑張っておられることがよくわかりました。
そして、何と、クリップの名手として有名な藤岡先生までもご参会くださいました,感謝感激です。
さらに若い先生を含めて、交流を深められて、有意義な熊本遠征となりました。皆様、ありがとうございました。

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