ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

久しぶりに長野まで、でも善光寺にはお参りせずに

2010-10-04 12:53:00 | 信州日記
 2日の土曜日からまた軽井沢に来ている。来てすぐだったのだが、この週に女房が習っているアイヌ刺繍の先生の作品展が長野の善光寺近くで開催されているから、その景気づけ応援にと女房が言うので久しぶりに長野まで。
 アイヌ刺繍作品展は1日から10日まで、ワークショップも開催と案内葉書にあった。日曜日は高速が安いから朝9時に山荘を出発、佐久IC近くのteteに開店直後に立寄って差入れの菓子パンを買って、高速を使うと長野まではアッという間、10時ちょっと過ぎには善光寺近くまで、でも案内地図の開催場所のカフェが分かりづらくてウロチョロしちゃって、やっとのことで細い路地にあるcafe MAZEKOZEという店にたどり着く。
          cafe MAZEKOZE   
 このカフェは布屋の古い蔵を改装したものだそうで、アイヌ刺繍の先生の町田での友人がこちらに移住しちゃって開いたということだ。駐車場は無いというので、近くの善光寺参りの人のための表参道脇南側にある駐車場に車を停める。受付のオッサンがお参りかと聞くが、いや今日はお参りはしないでこの近くに用事があってと、ここに来てお参りしないと変な顔をされちゃうな。それとこの日は市内は秋まつりだそうで、昼からは表参道が通行止めになると忠告された。
 周りも古い民家ばかりのこの一郭はヒッソリとしたもの、看板が無ければカフェだとは分からないその店は、増築した奥に住いして前面の蔵は1Fがカフェ、2Fがギャラリーとなっている。これだと人通りがあまり無い場所だから、知っている人以外は訪れそうも無い感じ。それと蔵造りだということは、外の漆喰壁が傷んでいるためかトタン板でカバーされていてよく分からなくて、中に入れば確かに蔵だと気が付くのだが。かなり長期間使われていなかったのを購入して、物凄い汚れを掃除するのは大変だったそうだが、今はこういう蔵を保存しようという機運がここでも高まっているんだそうだ。参道表通りにはぱてぃお大門という蔵造り風の建物を並べて、奥にパティオを作っていくつかの店舗を配した場所が出来ていて、そちらは賑わっているようだものね。
   
              ぱてぃお大門の表参道側外観とパティオ内の建物など
 案内されたその蔵の2Fは屋根裏も見せた古めかしい空間で、全体に作品をいくつも展示、アイヌ刺繍というのはこういう空間に合う妖しい雰囲気があるもんだねぇ。大型の布は天井から吊下げ、小物類などは古い箪笥や小机などの上に並べていて、最近骨董市で見かけたアイヌ衣装などエライ値段が着けられていたけど、それよりこちらのものの方がずっと出来が素晴しい。女房もこんな衣服を早く作れるようになりたいと、先生にお願い話をしていた。
          
         アイヌ刺繍作品展、冒頭写真とこちらと中央から両側を写す
 小一時間ばかり滞在して11時半に車を出したら、表参道はもう封鎖し始めている。権堂通にあるイトーヨーカドーの駐車場に車をまた停め直して、同じ通りにある天ぷらの魚としに向う。折りしもこの辺りでも秋葉神社のお神輿のスタートは12時からだという。魚としは12時にならないと開けないので、少し間があると表参道付近まで歩いてみたが、いくつかのイベントはこちらも1時からで、まだ準備中ばかり。山荘に老人を置いてきたからあまり遅くなるわけにもいかずで、プログラムは見せて貰ったが見物は諦める。
          表参道でこれから催しが
 それにしてもアーケードが架かる権堂通にはシャッター店舗が増えてきている。この近くに会館建設計画があるそうだがハコモノで活性化できるのかな、こういうイベントだってそう何度も出来ないだろうし、善光寺だけじゃない何かが欲しいな。家具の松葉屋は縮小していたしで大通りも元気は無さそう、藤屋ホテルは大改装して話題になったけれど改装後は立寄っていないからどんな様子か、今回もそちらまでは歩かなかった。
           
       権堂通アーケードはシャッター店が目立つ、その通りをこの日はお神輿が
 12時過ぎに入った魚としは我々が最初の客だったらしい、以前より値上りしていて7品が1300円、10品が2000円となっていた。昔はいつも10品を頼んでいたが、もうそんなには食べなくなったからと7品を注文。店の人も久しぶりに見たら老けましたねぇ、我々もだろうけどね。7品の内容はサイマキエビ2匹、ナス、ピーマン、ブロッコリー、納豆、キスというもので、カウンターで目の前で揚げてもらいながら食べるスタイルでいつも美味しいと思う。やはりこれでご飯だけお代りしたから、もうかなりの腹加減であった。我々が帰るまでほかに入ってくる客はいなかったが、こんなことは初めて、不景気で皆もっと安いところで済ましているのかなぁ、この内容でこのお値段はお値打ちだと思うんだけれど。
             半分向う側が魚とし
          カウンター後にお品書
          奥の和紙の上に順次出される 
 帰りの道筋にあったオリンピック施設のビッグハットで長野まるごと秋祭りという特産物販売やB級グルメのイベントも一寸だけ覗いたが、これはそんなに大したものではなかった。でも森林組合が国産松茸を売っていて、見事なものが並んでいたが最終日のこの時間でも売れ残っている、やはりねぇ。女房が好きだと言うラフランスと巨峰が安かったのでそれだけ買って長野をサヨウナラ。
          ビッグハット内外で
          国産松茸の値段に注目
 この日も温泉に入って帰ろうと、回り道するにも一番無駄が無いと高速は坂城で降りて湯さん館へ。日曜日であったがそんなには混んでいなくて、曇り空ながら景色もはっきり見えて約1時間の単純硫黄泉の湯を楽しむ。ここでは必ず飲泉も、大酒のみとしては通風と糖尿病に効能と書いてあるからね。
          さん館には歩行温泉プールも
 ここからは一般道で軽井沢まで、使った高速料金は行きが800円で帰りは350円、実に安くなったもんだと、これだけは世界の常識に近づいたかな、ガソリン代より高い通行料なんてバカなことはもう止めてもらわないとね。

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