それは、先週土曜日(12日)朝のことでした。
翌日からの伊豆方面への旅行のことで、頭がいっぱいで、洗濯物や片づけ物などでばたばたしていたら・・・
Yumikoさん、続いてもう一人の友人が、悲しい知らせをメールしてくれました。
Keith Emersonさんが、11日に、アメリカのサンタモニカの自宅で、ピストル自殺したというのです・・71歳でした。
Keith Emerson って誰?と思われた方は、こちらなどをどうぞ。Keithのことは私も、『平清盛』の音楽の件で、こちらの記事で紹介しましたね。この中でも書いたように、私は40年以上も前からのKeith信奉者です。
最近はいちいち彼のサイトをチェックするほどではなかったのですが・・・・私にとって、Keithは別格も別格で、神様のような存在でしたから、亡くなるとかいうことはありえなった。漠然とですが・・・100歳になっても、溌剌として、ロックキーボードの巨星であり続けるKeithの姿を思い描いていました。いつだって、パワフルで、陽気で、かっこよかったKeith。いろいろと、つらいこと、悲しいことがあっても、彼の音楽を聴けば、元気をもらえ、肯定的な気持ちになれました。彼の音楽が、そして彼の存在そのものが、私にとってはいかに大切なものであったか、今更ながらにわかりました。
とっても強い人だと思っていたのに・・・自殺なんて、一体何があったの。。。声をあげて泣きました。その時点では、まだ詳しいことを書いてあるサイトがなくて、ずっと病気のため思うように演奏することができなくなっていて、深刻な鬱に陥っていたという、大まかなことしかわからないまま、ばたばたと旅行の準備をして、13日の10時ころ、家を出発しました。
3泊4日の旅行中も、ずっとKeithのことが頭から離れることはなく、とりわけ、2日目は冷たい雨だったこともあり、沈んだ心を鼓舞しながらの観光でした。車の中や宿で検索をし続け、その病気というのが、難病「フォーカルジストニア」だったということなど、詳細がわかってきたものの、未だ気持ちの整理がつきません。Keithのことについては、またきちんと別記事で語りたいので、今回は、ここまでといたします。次の記事は明るく楽しい旅行記にしますね。
Keith Emersonさんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
71年にわたる素晴らしい偉大なる生涯、お疲れ様でした。苦悩なき天国で、また思いっきり音楽を続けてくださいね!
海外のファンによる、3分ほどの追悼ビデオです。若い頃のKeithの素敵な写真がいっぱいなので、どうぞ皆さんもご覧になってくださいね。
Keith Emerson Dead RIP 2016 ELP Jerusalem
(このビデオのBGMは、ELP全盛期の「エルサレム」という曲です。Keithのオルガンとシンセサイザーが鳴り響いています。)
てっきり病気かと思っていたので、衝撃すぎです。
プログレはあまり聴いたいなかった私だけど、私にとってのキースは「イブの息子たち」のヒースのモデルということから親近感があって、ファンションとかワイルドなプレースタイルとか、イメージが重なってました。
フォーカルジストニアって音楽家に多い難病だそうですね。
キーボードプレイヤーの命でもある手が
不自由になった時、演奏できない自分は
ありえなかったのでしょうね。
ファンにしてみれば生きていてくれさえすれば良いのに。
ご冥福をお祈りします。帰宅してからあらためて追悼ビデオ"Jerusalem"観,聴かせてもらいますね。
「イブの息子たち」のヒース・イアソンは、ほんとにかっこよくてかわいかったですね~~。青池保子さんも近いうちに追悼コメント出されるのではないでしょうか。わたし、今は見るの辛いな。。
吉松隆氏のブログにはすぐに追悼記事が出て、キースとの交流のこといろいろ語ってありました。フォーカルジストニアのことは書いてなかったけど、同業であるだけに、あえて抑えて書いている感じが伝わって、かえって、胸に迫りました。
DVDを見ていたらね・・・キースはインタビューを受けて「音楽が生活のすべて。音楽家以外の人生なんて考えられない」と言っていまして、本当に、彼の絶望がどんなに深いものだったか、察するにあまりあります。
プレイできなくても、当分ゆっくり治療に専念して、日本の箱根あたりで桜を愛でながら湯治三昧とかでもよかったのではなかろうかと思わないでもないですが・・・そういうのは、キースエマーソンじゃない!・・だったんでしょうね。
アーティストだったらそうありたい、って思うかもしれないけど、
でも誰もが真似できることじゃないですね、勇気がいるというか、
普通の人には出来ないです。
武士の切腹に近いですもんねーー。
箱根で湯治みたいな普通のおじさんになる前に、あくまでミュージシャンとして、高みから落ちないうちに幕引きを自分でする。。。勇気ある人にしかできないですよね
エマーソン武士道、あっぱれ・・・
YouTubeには、Keith RIP が続々とアップされていますが、この作品が、若い時の写真ばかりなので、、うれしくて。
おお、yumikoさん、エルサレムを聴いたことがあったんですね。ウイリアム・ブレイクの詩も、いかにもイギリスらしくていいんだよね。。。
そうなんですよ。。私なんて、ブレイクのこと自体を、この曲で初めて知ったのでした・・・
とりわけ最後のほうの、
I will not cease from mental fight;
Nor shall my sword sleep in my hand
Til we have built Jerusalem
In England's green and pleasant land.
というところが、イギリスらしくていいし、ファンファーレのような華麗なシンセサイザーも大好き。
73年に出たBrain Salad Surgeryというアルバムの1曲目に入っているんですが、詳しく書いてあるサイトがいくつかあって、こちらとか・・
http://blogs.yahoo.co.jp/hotel_zihuatanejo/33376056.html
(ちなみに、ここに挙げてある、おじさんELPカバーバンドも、検索して見て/聞いてみましたが・・ELP愛はすごいなと思いました。
発病時、パリに住んでいたことが幸いで専門家の診断&治療を受けることが出来ました。
そのころの日本はまだ病名さえ知られてなくて腱鞘炎とか練習のし過ぎとか言われるのがほとんどでした。
脳神経の病なので完治することはないと言われてましたが、今は研究も進み的確なリハビリ治療によってステージに復帰することも充分可能になっています。
娘は毎年秋にパリから来日するジストニア専門の療法士さんと組んで講座をやっていますが遠方からも受講にいらっしゃるようですよ。
普段は実際にリハビリレッスンもやっていて埼玉や静岡あたりからも定期的に通って来られています。
キースさん、イギリスで良い治療が受けられなかったのでしょうか?
メンタルケアも併せて受けることが大事ですよね。
残念です。 ご冥福を祈ります。
ちょっと出かけていて今見ました。
もちろん、ママさんから初めてこの病気について伺ったこと、よく覚えていますよ!!その衝撃が強いだけに、簡単に書けなかったのです。。。。
またあとでちゃんとお返事しますね。とりいそぎ、書き込みお礼まで。