話はBBCインタビューに戻りますが・・・
インタビュアーが、'Sever'を2通りに発音していました。
① 「セヴァ」
②「シーヴァ」
私はずっと①が正しいと思っていたので――だって、「切断する」という動詞と同じ発音のはずではないですか!――びっくりです。なんで②が出てくるのか・・・・・BBCのディスクジョッキーともあろう人が母国語の簡単な動詞の発音も知らないはずはないのに・・それとも、もしかしたら、私が間違っていて、人名だから動詞の場合の発音とは違うのかしら、固有名詞になると独特の発音をするのかなと少々不安になったくらいです。念のためSever家に尋ね、もちろん①が正しいことを確認しました。また、他のイギリス人のファンもこの間違いについて、'Seever'じゃあるまいし。。。とかなり呆れていました。。。。
(ついでながら、このディスクジョッキーは'My Own Country'のレーベル名'Herald'も healedのように発音したのですが、[e]を[i:]と言う個人的な癖があるのでしょうか・・・・)
教養あるネイティブでしかもしゃべりを商売にしている人でもこうなのですから、日本人が間違えるのも仕方がないかもしれないのですが、Severの発音については、以前から言いたいことがありました。
カタカナ表記の問題なのですが・・・来日時の公演パンフレットに「ハリー・セーバー」とか「ハリー・セイバー」とか書いてあったとのことで、それ以来、このカタカナが広まっているようですが、もうやめませんか?
③「セーバー」 → だいたい英語に「エー」と伸ばす音はありません。「メール」「ゲーム」「テープ」などなど、日本語として「エー」が定着しているものは多くありますが、それに右へ倣えで「セーバー」とわざわざ書かなければならない理由はどこにもありません。
④「セイバー」 → こう書く人が一番多いようですが・・よく綴りを見てください!sever ですよ!saverではありません!まあ、意味的にはsaverの方がいいかもしれませんけどね・・・なんとなく聞きなれたカタカナと混同しないようにしましょうね。
③とか④とかが定着してしまうのを危惧しています。大人になったHarry がまたいつ来日してくれるかもわかりません。あのぉ・・・僕、Harry Saverじゃないんですけどぉ・・と思うじゃないですか!
なお、verを「バ-」と書くか「ヴァ」と書くかについては、私は柔軟に考えています。早い話どちらでもいいと思っています。好みの問題もあるでしょう。私個人としては、どちらかというと。。。「セバー」の方が落ち着きがいいかなと思っています。very を「ベリー」 veteran を「ベテラン」などと書くのが定着していますし、人名もVictoria 「ビクトリア」でいいでしょ?ドイツ語の人名で「ヴィルヘルム」とかいうのはありますが、これは綴りがwだからではないでしょうか。とにかく、強いて「ヴァ」にこだわる必要もないのではと。「ヴァ」がカッコいいという感覚があるのはわかりますが、日本語表記として見た場合、できるだけ自然でかつ原語の発音にできるだけ近いようにするのがいいと思いますので、そのバランスから考えて、私としては「ハリー・セバー」に落ち着くわけです。(実際に発音するときは、ちゃんと上の歯を舌くちびるに置きましょう・・)
まあ、本来日本語とは全く別物である英語の発音をカタカナ表記にすることにおいては、いろいろな問題があり、議論を始めるとキリがありません。
たとえば、「ハリー」「コナー」と長音の「-」を必ず付して書きますが、発音記号からいえば、Harry のyの部分もConnorのorの部分も短母音ですよね。固有名詞でなくても「ドクター」とか「カンパニー」とか語尾に「-」を付しているのはほとんどそうです。ただ、日本語のこの「-」の音は、英語の[:]と物理的に全く同じものというわけではないですし(と、思うのですが、もし間違っていたら教えてください)。とにかく「ハ」「コ」「ドク」「カンパ」の方にアクセントを置いて言えば日本語式で発音しても英米人には、ちゃんと理解してもらえます。ですが、Severを「セイバー」と言ってしまうと、saverという全く別の単語になってしまう。それが問題なのです。
結論
ともかく、Harry Severなのです! このまま文字通りに読むだけです。なんでわざわざHarry Saverとか Harry Seeverに変えるのでしょうか・・・
(写真は、prep school時代。11歳くらいでしょうか?
Photo used with the permission of Judy Sever)
まとめご苦労さまです。。。あーっと・・ここがまとまっているというか、まあHarryカテゴリにぶちこんでいるので、そうなっているだけですが・・・あちらは、結構無駄話とかも書いたりしてますので、わざわざお時間かけてまとめてくださるほどのこともないですよ Singerの訳とかもどうせここでまたアップしなおしになりますしね。
Thanks anyway.
何か書く気起きないな~って某所にいってぼーとしてログアウトを繰り返していました。ついでにツアーレビューをまとめてきましたKeikoさんのページも作ろうかと思ったのですが、ココのがまとまっているしいらないかな~と保留です。声をかけていただいたらまとめますので。
>こういう記事はありがたいですよ
そう言っていただくと、書いた甲斐があるというものです・・・ ま、こんなこと追求するのはSTEくらいでしょうからね・・
でも公演パンフ作るだけでもいいかも、、、確かLiberaはそういうものはなかったです・・チラシだけ・・
>まあ、「セイバー」でもHarryの音楽性になんら悪影響があるわけでもなし、目くじらを立てるほどのこともないのですけどね・・・・
セイバーでもH.Severの音楽のすばらしさには変わりはないのだけれどもずっと正しい発音表記が気になっていたのでこういう記事はありがたいですよ。(BACのパンフは英語表記がおかしかったりすることが多いので英語表記だけではなくて収録曲順が間違っていたりとか"よく"あることです)
そうでしたか・・・Harry Severという歌手を初めて日本の音楽市場にintroduceするにあたって、もうちょっと気を配っていただけるとよかったんですよねっ。
まあ、「セイバー」でもHarryの音楽性になんら悪影響があるわけでもなし、目くじらを立てるほどのこともないのですけどね・・・・ とにかく、severという動詞があって、辞書さえ確認すれば正しい発音はすぐにわかるのに、どうしてこんな・・と私としては不思議だったものですからね。。
>地方のアクセントも認めるようになってしまったしBBCで話す人がすべて正しい発音をしているわけではないんですね
なるほど、、local accentsの影響もありますか。。あのインタビュアーさん、紹介文には 'irresistible Sean Rafferty'と書いてあって、相当人気者らしいですしね、少々の脱線はご愛嬌ってことなんでしょうか。
BBCはかつては正しいアクセントを重要視していましたが、地方のアクセントも認めるようになってしまったしBBCで話す人がすべて正しい発音をしているわけではないんですね。司会者の育った地域では正しい発音をしていたのかもしれませんが。
それにしても販売しているパンフレットが英語表記ミスというのは許しがたいですよね。某一流テレビ局と通訳者の名前だって入っているわけですし、正しい表記を心がけてほしいです。(今更言っても遅いのですが・・・)