波佐見の狆

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大切なものは

2011-03-03 19:20:06 | 震災関連(NZおよび東日本)

 「今回の語学研修が、初めての海外渡航だった。『こんなことがあったけど、またいろいろな国に行きたいし、英語を使う仕事に就きたい。』とベッドの上で笑顔を見せた」

   ---- 右足切断で一命をとりとめた奥田健人さんについての報道です。

「わたしたちは、子どもたちが短い人生を精いっぱい生きたことに対して、ほめてやりたいと思います。」

   -----未だ安否の手掛かりすらない蓮本優喜さんの父・豊さんの言葉です。(このニュース

どちらの言葉にも、恵を抱きしめて何度も何度も泣いてしまいました。こんなに過酷な運命に翻弄されてもなお、なんて、なんて気高く強い心なのでしょうか・・・

私だったら、英語を勉強したいという熱意があったばかりに、こんな苦しみを味わわなければならないんだ、もう英語なんかいい!英語が憎い!!・・と、海外に出たことを後悔してとことん鬱になって、殆ど授業も受けてないのにお金はどうしてくれるんだあーーーとか、恨みつらみばかりになっているかもしれません・・・・

自分のことを振り返れば、2回のイギリスでの語学研修を無事に完了し、それから長い年月が経った今も、語学を活かした仕事をして何不自由なく暮らしていられることが、どんなに幸せで恵まれていることなのか、わかりました。両親、夫、友人たちなど周りの人たちに(恵にも!)、あらためて感謝しなくてはいけないと思います。そして、奥田さんのような純粋な志あふれる若者の、目標となるような「英語の仕事人」の1人にならなければと・・・

・・・・・・・・しかしながら、仕事は岐路に立っています。これから先もずっと仕事を積極的にやっていくのであれば、もっとレベルアップし幅を広げるための勉強を沢山して、受注を増やさなければならないのですが、実家の状況や年齢的な体力や記憶力の衰えを考えると、やはり仕事を一番には考えられなくなっていて、もう縮小→やめる方向にむけようか・・・・人生には仕事よりずっと大切なものがいくらでもあるのだから、と思ってしまうわけです。

そんなふうに迷っているので、最近は仕事をもらっても、なんとなく身が入らず、恥ずかしい間違いをするし、きわめて情けない状態です。

私の仕事は、そもそも趣味の延長のようなものなので、なるようになるさ、でいいのかもしれませんが、1ワード単位でお金をもらう以上、こんな向上心のないことではいかんのです・・

 

 

 


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2 コメント

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大切なものは人それぞれ。。。 (Yuko)
2011-03-08 03:29:17
崇高な魂の持ち主ですね、このお二人は。
悲劇や困難を悪いほうに考えずに、むしろ大きな経験として、前向きにとらえていく。
素晴らしいと思います。

Keikoさんも今、将来のことを色々と考えなければならない状況に立たされていらっしゃって、おつらいと思いますが、それもまた魂を磨く良いチャンスととらえられて、どうぞご無理をなさいませんよう。
向上心や他者のお手本となることも本当に立派なことではありますが、大切なものは人それぞれですから、KeikoさんにはKeikoさんだけにしかできないこともたくさんあります。

私も色々考えてこれじゃいけないとあせることもありますが、まずは今のままの自分を認めてやることも必要なのではないかと思っています。どうぞマイペースで!
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ありがとうございます (keiko)
2011-03-08 13:38:27
Yukoさん、あたたかいお言葉、ありがとうございます。
そうですねーーマイペース・・

私の仕事は中途半端なものですから、同業者との「オフ会」が近づくと、どうも精神的に重くなるのですが、私は私の事情があってその中でできる限りのことをやっているのだから、別に卑屈になることもないんですよね・・・

奥田さんは本当に立派です。

被災した富山外国語専門学校関係の方たちのために、気持ちばかりの募金をしようと思っています。



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