ついに日本の原発爆発事故
アメリカのスリーマイル島、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に続くのは日本の原発だろうというのが、世界の常識であったが、やはり現実となった。
避難するのは30km圏内の範囲がよい。後は風向きでもっと遠くまで、風に乗って放射能が運ばれる。ヨードを用意すると言うが、欧米と違い、日本人は海草を食べているので、ヨード不足の人は少ないと思うが、念のため子どもには飲ませた方がよいし、手に入らなければ、ヨードの豊富な海草類を食べることである。爆発事故による放射線の直接の被曝の影響は、事故の対策にあたる人たちで、他の人はできるだけ、放射能を含んだ雨や外気にあたらないようにした方が良い。特に年齢が若い人に、子どもに被害が強く出るので、子どもを持つ人は、できるだけ遠方に避難すべきである。55歳以上の人たちは、放射線の低線量の被曝の害は、今まであびてきた自然の放射線(ラドンも、ゲルマニュウムも)の害と同じくらいになるので、直接高濃度の放射線を浴びない限り、10年後の発がん率が高くなるくらいであるが、子どもは低線量でもいろいろな障害を生ずる。
チェルノブイリ原発の事故による被曝者の子どもたちは、神経、免疫など多岐にわたり障害を受け、早期に出るもので最悪なものは、甲状腺のがんと白血病である。甲状腺のがんは、甲状腺に蓄積される放射能をおびたヨードが起こし、甲状腺に十分なヨードがある人は、蓄積されない。それで、ヨードが問題になるが、日本人は、欧米人に比べてヨードの摂取量が多いので、それ程神経質にならなくても良いかもしれない。しかし、子どもには与えるのが、予防の第一である。
放射能をあびても、広島や長崎の被爆者がまだ生きている人がいるように、100%発病する訳ではなく、環境によって異なる。くよくよしない人が発病しにくいし、衣食住に不足ない人が発病しにくい。少し誤解を招く所もあるだろうが、いずれにせよ、放射能を濃厚に浴びないことが一番で、できるだけ遠くへ避難すべきである。少なくとも30km圏内の人は避難するに越したことはない。
まだ、実態は判らないが、少なくとも、アメリカのスリーマイル島の事故程度は想定すべきである。
取り急ぎ書いたので、誤解を招きかねない所もあるだろうが、すぐ感じた感想である。
チェルノブイリ子ども基金顧問、小児科医、学校のX線検診をやめさせる運動に関与した者の感想である。