原子力情報室の記者会見を見ると、1号機の状態は海水注入の成否にかかっているようです。video news.com のニュースで見られます。http://www.ustream.tv/recorded/13269582?lang=ja_JP と思いましたが、出てこなければ自分で検索して下さい。海水注入に失敗すればスリーマイルの事故と同じになるようです。
直接被曝したら高濃度汚染され、命に関わります。それ以外は、モニターで外気に漏れていないと発表されていますが、データを出さないので、信頼できませんが、少なくとも高濃度の外気漏れはなさそうです。今後の風向きと雨、それに海水への汚染が問題です。低濃度でも、高齢者は、影響は少なく若いほど、子どもや胎児に影響が強く出ます。
健康問題は、発がん性で代表して語られると思いますが、前回も述べたように、全身のあらゆる所に影響を及ぼします。特に脳神経系、免疫系、内分泌系などが問題になります。しかし、これらは、私の病原環境論または適応説から言うと、すべて精神心理、情緒の影響を受け、同じ被曝線量でも異なって発病します。ゲノム理論から言うと、遺伝子にスイッチが入ると病気になるものが多いのですが、スイッチを入れるのが環境です。放射線の発がん性は、遺伝子の突然変異によるもので、普通でも一定の確率で起きているのですが、それが増えることで、それに対処できるかどうかによって、発病するかどうかが決まります。そこに、精神心理的要因が関係してくるのです。心身医学、遺伝子学、免疫学を知っていれば、当たり前のことです。そしてそのこころに、前記の精神心理、情緒が関与してくるのです。
だから、被曝しても100%傷害を受ける訳ではなく、また放射線の障害は、確率の積み重ねで計算しますから、若い人の医療被曝も問題です。放射線検査、特に歯科とCTが日本は世界一です。この機会に、原発だけでなく、医療被曝にも目を向けて下さい。事故はまだ進行形ですから、これからどうなるかは、判りません。
福島第二原発も問題になってます。どちらの原発からも30km圏外へ出た方が安全です。その根拠は、チェルノブイリ事故での高濃度汚染地区は30km圏内と後は風の向きで飛び火していました。私は、その高濃度汚染地に入って見て来ました。