先進国で、離乳が遅いのは日本だけです。母乳にこだわるアメリカでも、母乳は3か月までで十分で、6~9か月で離乳が終わります。離乳期のミルク(フォローアップミルク)は、先進国では、日本しか売っていません。必要ないからです。
早期離乳の必要性
なぜ離乳を早期にお勧めしているかと云うと--
早期離乳を勧める第一は病気の予防ですが、身体や神経筋肉の発達もよくなります。
乳児は、成長につれて、ビタミンC、A、D、Kと鉄分が不足します。また急速に成長するために、カロリーも不足します。母親からもらったものを消費し、母乳やミルクでは補えないのです。特に、ビタミンKは、母乳栄養児の頭蓋内出血の予防のため、新生児期と1か月時に、飲ませています。生後6か月過ぎると、鉄分とカロリーが不足します。それで日本の子どもは、その時期ミルク(母乳)ふとりで、水分過剰のふとり方をします。
日本以外の先進国では、生後6~9か月で離乳が終わりますから、かたふとりになり、貧血も出にくくなります。日本以外の先進国では、離乳期のミルク(フォローアップミルク)を販売していません。日本は、離乳が遅いので、必要なのです。
第二は、情緒安定です。赤ちゃんのいちばんの欲望は食欲です。つぎに、母親から愛されること、不快なことから逃れることです。この食欲を充分満たしてあげることが赤ちゃんの情緒の安定につながります。食欲を充分満たして満足感を与えることが大切なのです。
また赤ちゃんはいつも気持ちの良い状態にしてあげていると愛されていると感じるのです。母乳やミルクだけでは、お腹はがぶがぶになり飲めなくなりますが(水ふとりの原因)、満足感が得られずに指をしゃぶるのです。何でも口に入れるのも同じ理由です。指しゃぶりは、なんらかの欲求不満で、その三分の二は食欲のようで、離乳食を早くすると指しゃぶりをしなくなります。通常、離乳が終わり、食欲が十分満足させられると、治ることが多いです。しかし、日本の子どもでは、5~6歳児の10%で指しゃぶりが残り、10%が爪かみになります。やめさせるには、できるだけ両手を使う遊びをさせることです。指のことを忘れると、自然に指をしゃぶることを忘れます。注意すればする程、やめられなくなります。
あとは、離乳食とは関係ありませんが、もうひとつ、情緒の安定に大切なことは、必要もないのに、抱いたりさわったりしないことです。上の子ができると、とくに女の子は、赤ちゃんをさわったり、抱いたりしたがります。これを赤ちゃんがいやがると、ストレスになります。赤ちゃんの顔をみて、いやな顔をしているかどうか見て判断してください。これも、個人差があり、平気な子もいます。できれば、生まれてから、6か月頃まで、上の子にさわらせないことです。このことは、ほとんど知られていません。
第三に、早期離乳は母親を楽にします。6か月になって1日3食で、母乳またはミルク2回だと夜はぐっすり眠り、食事も親とほとんど同じなら手間がかからず、母親を悩ます時間が少なくなります。ここで注意したいことは、母乳は、あくまで食事の一部で、泣いたり、眠い時に与えないことです。この時期、お腹が空いていたら、離乳食を与えます。人見知り前の卒乳は、比較的楽にすみます。食事の一部としてだけ与えていれば、すぐあきらめてくれます。
第四に、食欲に忠実に振る舞うことによって、自然界の動物たちと同じようにお腹がすいたら食べ、一杯になったらやめるという身体の働き(摂食中枢と満腹中枢の働き)を充分に働かせると、決してやせすぎにも太りすぎにもならないし、うまく大人になるまでそれが持続すれば、肥満症にならないで済み、いろいろな病気の危険率が減少します。乳幼児の食事の基本は、お子様ランチで、これをどの順番で食べてもよいのです。デザートから食べて、次はおかずで、最後にご飯やパンを食べたりします。好きに食べてよいのです。
第五に、食べることに関心を持ちすぎても、無関心でも困るのです。自然に食べることを身につければ、今のこどもの間で問題になっていることの幾つかは解決します。噛まない子、歯が弱くなること。肥満症、拒食症など食べることの異常ややせている為もあって目立つ胸郭の異常、高脂血症のような食生活から来る病気などです。食事に関してのしつけは、3歳過ぎてからにして下さい。
◇大切なことは、赤ちゃんが主人公だということです。
「まだ早すぎる」という医者も多いですが、「早いか遅いか」を決めるのは赤ちゃんだということです。赤ちゃんは、ひとりひとりちがいます。
赤ちゃんが、自分の意志表示ができ、舌で押し出すとか、顔を横に向けるなどができれば、離乳食を始めましょう。あげて見て、よろこぶならどんどん進め、よろこばない時はよろこぶまで待つのです。離乳の時期を決めるのは、赤ちゃん自身で、医者でも母親でも栄養士でもないのです。
★離乳食の与え方については、別に書く予定ですが、とりあえず、アウトラインを述べます。
早期の離乳がアレルギーの原因ではありません。(「アレルギーの話」をお読みください)
◇離乳の準備を始めるときは、
離乳準備食は、さらさらっとした液状のミルク以外のものをいいます。
体重が5kgをこえたら始めてみましょう。男の子や、大きい子、よく動く子は1~2ヵ月すぎたら、そろそろ始めて見ましょう。女の子や小さい子おとなしい子は遅めにしましょう。女の子でも、元気な子は早目に始めて見ましょう。
ゆっくり時間をかけてならしながら進めます。「いやがったら、その時はやめる」が基本で、また翌日あげて見ます。みかん類をしぼって、お砂糖ですっぱみをけして、おいしくしてあたえます。砂糖を制限しないでください。グルコースは、脳の代謝に必要で、子どもの脳はどんどん発達していますから。
◇離乳食は、どろどろっとしたものからをいいます。
◎ビタミンの豊富な、果物や野菜を与えてみましょう。与えても食べるか食べないかは赤ちゃんの自由です。無理に食べさせようとしてはいけません。おも湯、おかゆなどの穀類は急がず、どんなに早くても4か月すぎにして下さい。りんごやバナナをお勧めしています。よろこべば、どんどんあげてよいです。市販の果汁は、添加物の問題があり、やめましょう。
いやがらなければ、だんだんつぶつぶにしていきます。始めは変な顔をするかもしれませんが、なれた味だと飲みこんでくれます。
◇つぶつぶに慣れたら4か月からおかゆの開始。1日3回へ(果実がゆ、野菜煮つぶしに、もう1回おかゆを加える)。おも湯も10倍がゆも必要ありません。
◇身体の大きい子やよく動く子はお腹がすいて、母乳やミルクではカロリーが不足するので、おかゆ(穀類)や固形食をおいしく感じるようになり、よく食べます。しかし体重の少ない子や動きの少ない子は余りよろこばないことが多く、よろこばない時は無理には与えず、時期を待ちます。
◎5か月前後になったら--
◇鉄分と蛋白質の供給--おかゆの米つぶを嫌がらない様になったら、牛のひき肉を野菜と一緒に煮込んで与えます。(肉は牛肉の赤身、鳥肉、豚肉の順で与え、鳥のささみはなかなか食べられません)また、赤身の魚と白身の魚のちがいもなく、むしろ赤身の魚の方が、鉄分が多いようです。
◇食事の時間は、赤ちゃんがお腹をすかせて欲しがる時で、1日何回でも与えて良いのです。回数にも量にも制限はありません。「いらない」と意志表示するまで食べさせましょう。
◇おかゆより、やわらかいごはんを喜ぶ子も出て来ます。子どもに合わせて進めてよいです。たきたてのご飯を、蒸さずにさますと、やわらかいご飯ができます。普通のご飯も食べれば食べさせて、早い子は1日3~4回食でミルクは2回になり、離乳を終わってしまいます。遅い子はようやくこの頃からおかゆを喜ぶようになります。
◇甘いものを制限しないでください。
よく、甘い物食べさせないように言いますが、子どもは制限すればする程ほしがるようになるからです。糖分は3大栄養素の1つで身体に必要です。グルコースは脳の代謝の必需品です。これは大人になるまで続きます。糖分を制限することでグルコースが身体に不足すると、身体が求めるのです。子どもには糖分を充分食べさせておくことです。お菓子でなくても、甘く調理したものでよいです。それでも甘いものが好きになってしまう子がいますが、それは親からもらった性格で仕方ないでしょう。その場合は、甘いものを制限せずに、食べたらすぐ歯をみがく習慣をつければよいのです。歯みがきも、いやがらないように、むりにしないようにしましょう。
以上、私の話は、私の独自のものではなく、アメリカ小児科学会栄養委員会や、戦後まもなくの東大小児科教授だった詫間武人先生などの意見を取り入れています。でも、日本国内では、それを知らない小児科医が多いです。先進医療については関心があっても、離乳食などの一般的なことには、関心が低く、知らないようです。こんなことをいうのは、私一人かも知れません。
離乳食の進め方は、簡略化していますので、また別の機会に書きます。
早期離乳の必要性
なぜ離乳を早期にお勧めしているかと云うと--
早期離乳を勧める第一は病気の予防ですが、身体や神経筋肉の発達もよくなります。
乳児は、成長につれて、ビタミンC、A、D、Kと鉄分が不足します。また急速に成長するために、カロリーも不足します。母親からもらったものを消費し、母乳やミルクでは補えないのです。特に、ビタミンKは、母乳栄養児の頭蓋内出血の予防のため、新生児期と1か月時に、飲ませています。生後6か月過ぎると、鉄分とカロリーが不足します。それで日本の子どもは、その時期ミルク(母乳)ふとりで、水分過剰のふとり方をします。
日本以外の先進国では、生後6~9か月で離乳が終わりますから、かたふとりになり、貧血も出にくくなります。日本以外の先進国では、離乳期のミルク(フォローアップミルク)を販売していません。日本は、離乳が遅いので、必要なのです。
第二は、情緒安定です。赤ちゃんのいちばんの欲望は食欲です。つぎに、母親から愛されること、不快なことから逃れることです。この食欲を充分満たしてあげることが赤ちゃんの情緒の安定につながります。食欲を充分満たして満足感を与えることが大切なのです。
また赤ちゃんはいつも気持ちの良い状態にしてあげていると愛されていると感じるのです。母乳やミルクだけでは、お腹はがぶがぶになり飲めなくなりますが(水ふとりの原因)、満足感が得られずに指をしゃぶるのです。何でも口に入れるのも同じ理由です。指しゃぶりは、なんらかの欲求不満で、その三分の二は食欲のようで、離乳食を早くすると指しゃぶりをしなくなります。通常、離乳が終わり、食欲が十分満足させられると、治ることが多いです。しかし、日本の子どもでは、5~6歳児の10%で指しゃぶりが残り、10%が爪かみになります。やめさせるには、できるだけ両手を使う遊びをさせることです。指のことを忘れると、自然に指をしゃぶることを忘れます。注意すればする程、やめられなくなります。
あとは、離乳食とは関係ありませんが、もうひとつ、情緒の安定に大切なことは、必要もないのに、抱いたりさわったりしないことです。上の子ができると、とくに女の子は、赤ちゃんをさわったり、抱いたりしたがります。これを赤ちゃんがいやがると、ストレスになります。赤ちゃんの顔をみて、いやな顔をしているかどうか見て判断してください。これも、個人差があり、平気な子もいます。できれば、生まれてから、6か月頃まで、上の子にさわらせないことです。このことは、ほとんど知られていません。
第三に、早期離乳は母親を楽にします。6か月になって1日3食で、母乳またはミルク2回だと夜はぐっすり眠り、食事も親とほとんど同じなら手間がかからず、母親を悩ます時間が少なくなります。ここで注意したいことは、母乳は、あくまで食事の一部で、泣いたり、眠い時に与えないことです。この時期、お腹が空いていたら、離乳食を与えます。人見知り前の卒乳は、比較的楽にすみます。食事の一部としてだけ与えていれば、すぐあきらめてくれます。
第四に、食欲に忠実に振る舞うことによって、自然界の動物たちと同じようにお腹がすいたら食べ、一杯になったらやめるという身体の働き(摂食中枢と満腹中枢の働き)を充分に働かせると、決してやせすぎにも太りすぎにもならないし、うまく大人になるまでそれが持続すれば、肥満症にならないで済み、いろいろな病気の危険率が減少します。乳幼児の食事の基本は、お子様ランチで、これをどの順番で食べてもよいのです。デザートから食べて、次はおかずで、最後にご飯やパンを食べたりします。好きに食べてよいのです。
第五に、食べることに関心を持ちすぎても、無関心でも困るのです。自然に食べることを身につければ、今のこどもの間で問題になっていることの幾つかは解決します。噛まない子、歯が弱くなること。肥満症、拒食症など食べることの異常ややせている為もあって目立つ胸郭の異常、高脂血症のような食生活から来る病気などです。食事に関してのしつけは、3歳過ぎてからにして下さい。
◇大切なことは、赤ちゃんが主人公だということです。
「まだ早すぎる」という医者も多いですが、「早いか遅いか」を決めるのは赤ちゃんだということです。赤ちゃんは、ひとりひとりちがいます。
赤ちゃんが、自分の意志表示ができ、舌で押し出すとか、顔を横に向けるなどができれば、離乳食を始めましょう。あげて見て、よろこぶならどんどん進め、よろこばない時はよろこぶまで待つのです。離乳の時期を決めるのは、赤ちゃん自身で、医者でも母親でも栄養士でもないのです。
★離乳食の与え方については、別に書く予定ですが、とりあえず、アウトラインを述べます。
早期の離乳がアレルギーの原因ではありません。(「アレルギーの話」をお読みください)
◇離乳の準備を始めるときは、
離乳準備食は、さらさらっとした液状のミルク以外のものをいいます。
体重が5kgをこえたら始めてみましょう。男の子や、大きい子、よく動く子は1~2ヵ月すぎたら、そろそろ始めて見ましょう。女の子や小さい子おとなしい子は遅めにしましょう。女の子でも、元気な子は早目に始めて見ましょう。
ゆっくり時間をかけてならしながら進めます。「いやがったら、その時はやめる」が基本で、また翌日あげて見ます。みかん類をしぼって、お砂糖ですっぱみをけして、おいしくしてあたえます。砂糖を制限しないでください。グルコースは、脳の代謝に必要で、子どもの脳はどんどん発達していますから。
◇離乳食は、どろどろっとしたものからをいいます。
◎ビタミンの豊富な、果物や野菜を与えてみましょう。与えても食べるか食べないかは赤ちゃんの自由です。無理に食べさせようとしてはいけません。おも湯、おかゆなどの穀類は急がず、どんなに早くても4か月すぎにして下さい。りんごやバナナをお勧めしています。よろこべば、どんどんあげてよいです。市販の果汁は、添加物の問題があり、やめましょう。
いやがらなければ、だんだんつぶつぶにしていきます。始めは変な顔をするかもしれませんが、なれた味だと飲みこんでくれます。
◇つぶつぶに慣れたら4か月からおかゆの開始。1日3回へ(果実がゆ、野菜煮つぶしに、もう1回おかゆを加える)。おも湯も10倍がゆも必要ありません。
◇身体の大きい子やよく動く子はお腹がすいて、母乳やミルクではカロリーが不足するので、おかゆ(穀類)や固形食をおいしく感じるようになり、よく食べます。しかし体重の少ない子や動きの少ない子は余りよろこばないことが多く、よろこばない時は無理には与えず、時期を待ちます。
◎5か月前後になったら--
◇鉄分と蛋白質の供給--おかゆの米つぶを嫌がらない様になったら、牛のひき肉を野菜と一緒に煮込んで与えます。(肉は牛肉の赤身、鳥肉、豚肉の順で与え、鳥のささみはなかなか食べられません)また、赤身の魚と白身の魚のちがいもなく、むしろ赤身の魚の方が、鉄分が多いようです。
◇食事の時間は、赤ちゃんがお腹をすかせて欲しがる時で、1日何回でも与えて良いのです。回数にも量にも制限はありません。「いらない」と意志表示するまで食べさせましょう。
◇おかゆより、やわらかいごはんを喜ぶ子も出て来ます。子どもに合わせて進めてよいです。たきたてのご飯を、蒸さずにさますと、やわらかいご飯ができます。普通のご飯も食べれば食べさせて、早い子は1日3~4回食でミルクは2回になり、離乳を終わってしまいます。遅い子はようやくこの頃からおかゆを喜ぶようになります。
◇甘いものを制限しないでください。
よく、甘い物食べさせないように言いますが、子どもは制限すればする程ほしがるようになるからです。糖分は3大栄養素の1つで身体に必要です。グルコースは脳の代謝の必需品です。これは大人になるまで続きます。糖分を制限することでグルコースが身体に不足すると、身体が求めるのです。子どもには糖分を充分食べさせておくことです。お菓子でなくても、甘く調理したものでよいです。それでも甘いものが好きになってしまう子がいますが、それは親からもらった性格で仕方ないでしょう。その場合は、甘いものを制限せずに、食べたらすぐ歯をみがく習慣をつければよいのです。歯みがきも、いやがらないように、むりにしないようにしましょう。
以上、私の話は、私の独自のものではなく、アメリカ小児科学会栄養委員会や、戦後まもなくの東大小児科教授だった詫間武人先生などの意見を取り入れています。でも、日本国内では、それを知らない小児科医が多いです。先進医療については関心があっても、離乳食などの一般的なことには、関心が低く、知らないようです。こんなことをいうのは、私一人かも知れません。
離乳食の進め方は、簡略化していますので、また別の機会に書きます。
先進国の殆どはあまり長く与えないように書いていますが、ヨーロッパとかは全体として3.4歳まで母乳を飲む子も珍しくないですよ。「離乳食を早くに始める」ことと、「母乳を与えるのを早くやめる」のは別の話だと思います。日本では一昔前は離乳食も早く始めるし、半年位で断乳するのが当然のように行われていましたが、最近ではむしろ逆に、ヨーロッパの傾向を聞いた人たちなどから、「無理にやめさせない」という傾向になってきていると思います。(日本では、区の検診などでは、今も続けて半年程で断乳して離乳食へ移行するように指導する保健師も少なくないです。)
まず「先進国」とはどの国をさすのでしょうか。「欧米」と言っても、そもそも欧州の中でもいろいろですし。一緒くたに「先進国」という表記には違和感を感じます。「欧州では…」というような書き方をする方は多いですが、「アジアでは…」のような、日本と韓国と中国を全部同じに見るようなもんです。日本人からしたら、え?韓国と違うし…と思うように、イタリアやイギリスなど、ヨーロッパ各国でそれぞれ全然違います。
最近のアメリカでの【アレルギー発症と離乳食開始時期に関する研究】から、むしろ早めから離乳食を与える方がアレルギー(ここでは主に食物アレルギー)の発症率が低かった…という実験結果から、既存の方向性を転換する流れが始まってきたようです。今後は日本でも、離乳食の開始時期は早めで統一されるようになるのかもしれないとは思います。
私自身は、アレルギーは、その食品そのもの…というよりも、それに使用された抗生剤や添加物などがアレルギー発症の原因ではと考えているので、娘には卵も肉も、品質だけ気をつけましたが離乳食初期から与えていたかもしれません。(欲しがれば…的な感じで適当でしたが。)
母乳を与えながらの早期離乳食…というのでしたら、私も賛成です。離乳食を開始する時期はそれぞれのヨダレの出かたなどにもよりますし、個々に任せるとして、個人的には無理やりの断乳(卒乳ではなくて…)をするよりも、精神的な安心感の為には、本人が望むまであげれば良いと考えます。(長く授乳するのは、母体の栄養状況にもより何とも言えませんが。。)
疑問だったのは他に、以下の記述で…(かっこ内は私の考えですが)冒頭の、
「先進国で、離乳が遅いのは日本だけです。」
(日本だけとは限らないと思います。最新の研究を元に今後は早めに離乳する傾向になっていくと考えられますが、現時点では日本はまだ半年程で離乳するよう勧められてきたのに対して、むしろ反対に欧州の一部では離乳をせかす事なく長く与えてきたように思います。)
「母乳にこだわるアメリカでも…」
(私の知る限り、アメリカ人は母乳をあげる事でバストの形が…とかの理由により旦那さんが母乳をあげる事自体を反対する人もいますし、ミルク派が多いように思います。もちろん人によりますが…。)
「…母乳、母乳は3か月までで十分で、」
(上記の理由で、確かにあげても3ヶ月程度の人が多いかなとは思います。ここは同感です。)
「6~9か月で離乳が終わります。」(日本の平均と同等ではないでしょうか。)
「離乳期のミルク(フォローアップミルク)は、先進国では、日本しか売っていません。必要ないからです。」 (そんな事はありません。欧州の粉ミルク市場をご覧になればすぐに分かると思うのですが…うちは結局飲んでくれなかったものの、念の為にと、オーガニックの粉ミルクを結構調べましたし個人輸入もしましたが、普通に各銘柄でフォローアップミルク売ってますよ。欧州だけでなくアメリカでも飲ませていたと記憶しています。というか、むしろ、アメリカとかだとむしろミルクを子供のうちからカナリ飲ませますし。。)
以上、冒頭の部分だけですが、私が認識している事実と異なると思いましたのでコメントさせて頂きました。