黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

ロタウイルスワクチンの副反応

2015-04-17 08:04:53 | 健康・病気
前記の記事で副反応報告をぬかしてしまいましたので、追加します。

ロタウイルスワクチン(経口弱毒生ヒト)の副反応

ロタウイルスワクチンは、日本での治験はなく、南米や欧州での治験では、2回接種後には、重症化を予防する効果が85~96%あるといいます。アフリカやアジアでは、50~75%でした。特にサハラ砂漠以南の最貧国では約40%という低い予防効果しかありません。先進国では80%といいます。しかし、感染を防御することはできません。
ワクチンは、経口生ワクチンです。しかし、ポリオ生ワクチンほどの有効性はありません。

ワクチンによる副作用は、1万人に一人腸重積を発病することです。その後改善されたといいますが、メキシコやブラジルでの数百万人の大規模調査の結果でも、数万人に一人の割合で腸重積が発病し、完全には排除されていません。

でも、上手に経口的に(口から)水分を補給できればワクチンを使わなくても、重症化することはありません。しかも、発病しない子もいて、ほぼ100%の子どもが5歳までに感染していることが認められていることがおかしいからです。私の考えでは、手洗いなどの衛生状態よりも、育て方にあるのではないかと思います。のびのび、叱らず、ほめて育てることで、過保護にすることもやめましょう。

また、途上国では、内戦、干ばつ、貧困などの社会経済的環境から、栄養失調症が蔓延し、エイズや細菌性下痢症などの他の感染症との同時感染や併発が多く、ワクチンの有効性は低いのです。先進国では、ワクチン以外の方法で、治療も予防もできるので、必要なワクチンとは言えません。ワクチンをしない方は、私のお勧めする、子育てをして下さい。

日本の報告では、もっと多数の副作用報告が出ています。

◎副作用報告(メーカー報告) 国内2012年より
通常、腸重積の多発時期を避けるため生後3か月半までに初回接種で、ロタリックスは生後6週から24週までの間に2回、ロタテックは生後6~32週までに3回、いずれも経口接種します。発症は、初回時と2、3回目とあります。ですから、接種人数に対してではなく、接種回数に対しての発症率になります。
腸重積は、初回接種がほとんどと言われています。ですから、正確な発症率がはっきりしません。

〇経口弱毒生ヒトロタウイルスワクチン ロタリックス(2回接種)
198.3万接種に対し、腸重積78人(2.5万接種に一人)
2011年11月(販売開始)~2014年12月末
  国内で腸重積例 63人で、発症年齢は、生後9~44週
〇5価弱毒生ロタウイルスワクチン ロタテック(3回接種)
125.2万接種に対し、54人(2.3万接種に一人)
2012年7月~2014年12月末
  国内で腸重積例 48人で、発症年齢は、生後8~47週

◎厚生労働省副反応報告 2013年4月~2014年12月(1年9か月)
 ロタリックス(2回接種)約117万接種で、副反応は、
メーカー報告146人、死亡1人、うち腸重積 35人(3.3万接種に一人)、胃腸障害225人、神経系障害16人
医療機関報告61人、死亡2人、うち腸重積 10人、胃腸障害44人、神経系障害3人

 ロタテック(3回接種)約103万接種で、副反応は、
メーカー報告84人、死亡1人、うち腸重積 35人(2.9万接種に一人)、胃腸障害62人、神経系障害7人、
医療機関報告36人、死亡0人、うち腸重積 12人、胃腸障害12人、神経系障害2人

 合計では、約220万接種で、副反応はメーカー報告230人で、うち腸重積は70人(3.1万接種に一人)、2~3回接種しますし、副反応が出ると次は接種しませんから、正確には算出できず、約1万人強に一人になります。

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