季は秋、 季節は初秋、 24節季は処暑
41候=天地始粛 (てんちはじめてさむし) ようやく暑さがおさまるころ
新暦8月28日~9月1日の5日間
風物詩
「季節」 天地始粛 : 粛には縮む、しずまる、弱まる、という意味があり、「しゅくす」 「しじむ」と読ませている暦もあります。空気が澄みきってくると、遠くの景色もくっきりと引き締まって見えるものです。空は高くなり、物音まではっきりと聞こえるようになります。
「虫」 松虫(まつむし) : 天も地もようやく暑さが衰えてくるこの時季、ふと秋を感じさせてくれるのが、夜が更けると鳴きだす松虫の声です。普段は草むらや林に生息し、雄は「チンチロリン」と優美な鳴き声を聞かせてくれます。そんな松虫も、かっては「リーンリーン」と鳴く鈴虫と呼び名が逆だったそうです。松虫は体長が鈴虫よりやや大柄で体色も淡褐色をしていますが、見た目に大きな差はありません。そのため見分けがつきにくかったのでしょう。
鐘叩き(かねたたき) : 耳を澄ませば「チンチン」と鐘を叩くような音で鳴くのは、秋の鳴く虫の仲間「鐘叩き」です。意外と都会でもよく聞こえます。一センチほどの小さな虫なので、なかなか姿は見えません。昔の人はミノムシが鳴いているのだと勘違いしていたようです。
「花」 水引(みずひき) : 和紙を縒って紙縒り(こより)を作り、糊でかためた「水引」は、今でも進物用の包装に用います、その水引が、そのまま名前になりました。草むらに、細い花穂をのばし、紅白の小さな花をいっぱいつけて咲く様子は、お祝い事に使う水引のようです。
鳳仙花(ほうせんか) : マニキュアのことを、江戸時代以前は「爪紅(つまべに)」といいました。材料は「鳳仙花」。子供のころ、花びらを爪にこすりつけて遊んだ人もいるのではないでしょうか。もうひとつ、この花の特徴は、花が終わった後にできる、ふくらんだ実。指を触れると、勢いよくはじけて、種を飛ばします。英語名は「touch-me-not(私に触れないで)」と言うそうです。
昨年の 七十二候ノ41候 http://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/ab7d9d88ed6b1b3a0c75e724d06b3aaa
前候 http://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/bd16eef7cde3df949022009a68893c1a
次候 http://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/f6de184da6c563920ef53400df0cfc5d