また昔懐かしい8cmシングルCDなんか引っ張り出して、と言う話で。
ファンのシンガー曲、篠原美也子『誰の様でもなく』。まさか携帯からYouTubeでリンク貼ったものが見られるとは思わなかったが。便利なものである。
「誰の様でもなく、誰の為でもなく、誰にも似ていない、I’m no body」と歌われるこの曲であるが、この歌詞に継ぎ足されそうなのが「有名になりたい」の7文字。 誰にもない個性をもってして受け入れられ、その名前をはせることが出来るならどんなに良いだろうとおもう。
この曲にある「誰も知らない所に住み、会えるのはスクリーンの中だけ」と、所在不明であっても確かにどこかにはいて、誰もが会える場所に居て、名をはせて有名である、そんな存在は憧れのたとえになる。そんな風になれたとして、ずっと有名なまま、名をはせて、人気がある、教科書みたいな話は、テレビの中だからこそ良いのか、解らないが、長く水面下や地中の中で、頭や目が出そうで出ないままのあと一歩感なままの横ばいを続ければ、自然と思うようになりそうである。
誰の様でもなく、誰の為でもなく、誰にも似ていないまま、有名になりたい、有名であり続けたい―――そんな夢を今夜流れ行くほうき星に託して、願いが叶ったなら、有難い話である。そんなことを良い歳した私が口にすると、なんとも身なりが悪く映る。