読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

剣客商売「春の嵐」 金曜プレステージ

2008-04-12 22:26:33 | 観た、聴いた
池波正太郎原作の「剣客商売」のテレビドラマである。

フジテレビのホームページには

<今回の『剣客商売』は、「秋山大治郎」を名乗る辻斬りの出現に始まる、裏に陰謀うずまく事件を描く。小兵衛が真相にたどり着くまでの謎解き、豪華キャストによる華麗な立ち回り、心温まる親子愛、と『剣客商売』らしい楽しみの詰まったスペシャルとなっている。>

と紹介されている。

剣客商売と鬼平犯科帳は、原作がしっかりしていることと、ドラマの作り方が丁寧で真面目であることから、大好きなテレビドラマである。
鬼平犯科帳は配役についても文句はないが、剣客商売は主役の秋山小兵衛が小さくないということと、大治郎と三冬夫婦が落ち着きすぎではないか、というような若干の不満はあるのだが・・・

今回のドラマも楽しませてもらった。

池波正太郎が描く物語の。一つの特徴である「父と息子」のつながりや「男と男」の絆にかかることが、色濃く出ているのがこの剣客商売である。(と思っている)

しかし、原作では登場人物たちの心情や悲哀、そしてそれらのことはその人たちが耐え解決していかなければならないことが、深みをもって描かれているが、テレビドラマではそのあたりの表現が難しい。

なにかと説明が必要な世の中になってしまって、表情や仕種などで「深み」を描くことが難しいとは思うが、難しいドラマもあっていいのではないか、なんて思ったりしたのである。

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