読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

指揮 今野敏 小説新潮5月号

2009-05-24 23:27:30 | 読んだ
隠蔽捜査シリーズの番外編である。

以前にも「冤罪」という番外編を読んだが、それと同じで、この物語の主人公も隠蔽捜査シリーズの竜崎伸也ではなく、彼の幼馴染であって警察庁同期入庁の伊丹俊太郎である。

この伊丹は竜崎を勝手に幼馴染で親友と思っているのだが・・・

さて、この物語は伊丹が福島県警の刑事部長であったときのものである。
伊丹は福島県警刑事部長から警視庁の刑事部長へ異動する。

その異動の内示がでて、後任者が到着する前日に、殺人事件が発生する。
伊丹は福島県警に異動になって『徹底的に庶民派を演じる』こととし『現場主義』に徹していた。

それは警察組織が「薩長閥」をまだ引きずっていることと福島県は「会津藩」であったこと。そして伊丹が東大閥でないことから、福島県警でうまくやれるようにするためである。

異動間近での殺人事件にどのように対応すべきか、伊丹は迷う。
今までやってきた『現場主義』を全うすべきか?

そして伊丹は、警察庁長官官房総務課広報室長の竜崎に相談するのである。
(つまり前作『冤罪』と同じパターンである)

そして、竜崎に教えられて伊丹はこの難問をうまく切り抜けるのである。

隠蔽捜査の番外編として面白く読んだのであった。
伊丹が竜崎の危機を助けるのもむべなるかななのである。

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする