慶次郎縁側日記の第4弾である。
単行本では平成12年、文庫本では平成15年であるから、初出から10年は経過していることになる。
この間、小説新潮を毎月購読しながら見逃していたとは返す返すも残念だと、このシリーズを読んでいけばいくほど感じる。
また、NHKテレビでのドラマも見ていない。
配役を見ていると、主人公の慶次郎に高橋英樹はちょっと恰幅が良すぎるような気がするが、佐七を石橋蓮司、吉次を奥田瑛二が演じているのは「イイ」と思う。
さて、今回の「峠」は8つの物語が収めれらている。
そのうち本の題名にもなった「峠」はちょっと長い物語である。
なんというか「不幸の連鎖」ともいうべき積み重ねで堕ちていく人々。
その「連鎖」は誰かに救ってもらわなければ断ち切れないものなのか、それともやっぱり自分で断ち切らなければならないのか、考えさせられる。
「不幸」というものは逃げれば逃げるほど追いかけてくるものなのかもしれないし、「幸福」というものは追えば追うほど逃げていくものなのかもしれない。
それなら人はどうすればいいのか。
私は思ったりする。
不幸だとか幸福だとか、あまり強く思わないほうがいいんじゃないか。
とはいえそういう奴が物語に登場したって面白くもなんともない。
逃げないんだ、追わないんだ。
と、強く思っていても、逃げたり追ったりするから、恨んだりうらやんだりするから物語が生まれる。
このシリーズの特徴は、ラストがきっちりしていないというか思わせぶりというか、余韻が大きいというか、つまり「もっと話して」と思うところである。
まあ、4巻目になるとこちらもわかってきてて、どれだけ微妙な感じで締めくくるんだろうか、と途中あたりから気になったりする。
次は第5巻。
また一夜一話で読んでいこうかと思っている。
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単行本では平成12年、文庫本では平成15年であるから、初出から10年は経過していることになる。
この間、小説新潮を毎月購読しながら見逃していたとは返す返すも残念だと、このシリーズを読んでいけばいくほど感じる。
また、NHKテレビでのドラマも見ていない。
配役を見ていると、主人公の慶次郎に高橋英樹はちょっと恰幅が良すぎるような気がするが、佐七を石橋蓮司、吉次を奥田瑛二が演じているのは「イイ」と思う。
さて、今回の「峠」は8つの物語が収めれらている。
そのうち本の題名にもなった「峠」はちょっと長い物語である。
なんというか「不幸の連鎖」ともいうべき積み重ねで堕ちていく人々。
その「連鎖」は誰かに救ってもらわなければ断ち切れないものなのか、それともやっぱり自分で断ち切らなければならないのか、考えさせられる。
「不幸」というものは逃げれば逃げるほど追いかけてくるものなのかもしれないし、「幸福」というものは追えば追うほど逃げていくものなのかもしれない。
それなら人はどうすればいいのか。
私は思ったりする。
不幸だとか幸福だとか、あまり強く思わないほうがいいんじゃないか。
とはいえそういう奴が物語に登場したって面白くもなんともない。
逃げないんだ、追わないんだ。
と、強く思っていても、逃げたり追ったりするから、恨んだりうらやんだりするから物語が生まれる。
このシリーズの特徴は、ラストがきっちりしていないというか思わせぶりというか、余韻が大きいというか、つまり「もっと話して」と思うところである。
まあ、4巻目になるとこちらもわかってきてて、どれだけ微妙な感じで締めくくるんだろうか、と途中あたりから気になったりする。
次は第5巻。
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