明け方は少し雨が残っていました。
湿度も気温も低く、犬達と一緒の部屋で寝ている猫たちは一塊りになって置物のようでした。
レモンの赤ちゃんも、心地良いのか泣き声もあげず、芋虫のように動きもせず、お腹の近くで寝ています。
リビングに置いてある除湿乾燥機、満水になっていて赤いランプが点いていました。
排水タンクの水を捨てて再稼働。良く働いてくれる機械です。誰かも言っていた様に、正直に有難い気持ちになれます。
最後の露草
◇早朝の運動場の芝はびっしょりと濡れていました。
全ての犬達の作業が終わって、今日帰ることになっているココちゃんが午前中のランを独占していました。
山際のいつもなら日陰になる場所では、クヌギの枯れ葉が沢山落ちていて一気に秋の深まった事を感じます。
◇僅かな日数でしたが、身体が引き締まって力強さを感じさせる様になったココちゃん。
まるで男の子のようにも見えます。
◇少し遊んでは、幾つかの服従基本動作を命じてみます。
ちゅうちょ無く、正しい姿勢で応じてくれます。
ココちゃんの飼主さんは、犬を初めて飼った方なのに本当に良くやっています。
学生時代に励んでいた剣道の心が、躾けに活かされているのかもしれません。
◇空くことなく誰かが帰って来ている我が家です。
聞きわけの無い子から、手のかからないお利口さんまで沢山の犬達がいましたが、ずっと以前から今日までを考えてみて、ココ
ちゃんほど手のかからなかった子は、、そうはいなかった様に思います。
かと言って、大人しいだけの子かと言うとそうではないのです。
ラブラドールらしく快活で、何にでも興味を持つ子で、どちらかと言うとラブの中でも活発な方ではないでしょうか。それなのに、、。
子犬の頃（お渡しした頃、確か一番小さな体の子）は、初めてラブを飼う方にこの子が選ばれて心配になったのを思い出します。
小さ目な子特有の活発さが有りましたので、セカセカした子にならなければ好いのにと思っていました。
しかし、まさに杞憂に終わったわけですね。こんな事って単純に嬉しいものです。
◇ココちゃんで感心したのはもう一つあります。それは、群れの中に入れても堂々と振る舞っていたことです。
子犬の頃から、長く一頭で飼われた犬は、群れに慣れないうちはオドオドしたりソワソワしたり、乱れたエネルギーを出しがちな
ものなんですが、、、初めから古株のように振る舞うココちゃんに、さしもの牝集団も一目置かざろう得ないように見えました。
唖然！！！
お見送り、、、
◇午後三時半。飼主さんが迎えに来て、ココちゃんが帰りました。
濃紺（黒だったかしら？すっかり目も悪くなってきて、、、）のトヨタ-プリウスに乗って、音も無く。
静かにやって来て、思い切り元気に生れ故郷の土にまみれて遊び、静かに帰って行くココちゃん。
なんだか一週間が異次元の世界だったように思えます。見送る仲間達も、声も無く、、、ただ茫然！！
畦に咲き誇る彼岸華
◇ココちゃんが帰って正気に戻ると、あっという間にあちら此方で「曼珠沙華」が咲き始めているのが目に入りました。
今年もお米の作柄は良く、豊作とのこと。農家の人達の顔は明るく、誰も彼もが穏やかです。
相変わらず騒がしい世間ではありますが、浮世離れした此処はココちゃんがいなくなっても良いところです。
◇明日は群馬県前橋市でドッグショーがあります。これから支度して出掛けてまいります。
現地偵察隊の報告によると、会場のダートトラックは長靴覚悟の重馬場のようです。
お尻をハチに刺されたデュークと、おキャン娘のBb'を連れて、泥んこまみれになるのを覚悟で行って来ようと思っています。
皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
毎日の出来事などを、これからものんびりと綴ってまいります。気楽に観て頂けたら幸いです。
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