昨夜からの雨がボシャボシャと音をたてて降り続いています
台風通過中との事で、(犬達にとっては)憂鬱な日となり停滞を余儀なくされました。
犬舎は終日乾燥機を稼働させておきましたが、濡れた犬達の出入りで湿度が65%以下になる事は
ありませんでした。
◇こんな嵐の日は、人間の方も眠気を振り払うのに苦労する一日となります。
普段休む間もなく犬達の相手をしているブリーダーにとって、犬達を休ませる為の特別な日(雨天)は又とない休養日なので
ありますが、其処はそれで貧乏ヒマ無しの例え通り幾らでもやる事は出て参ります。
嵐の日、午後のひと時は仔犬達の為にあてました。
◇いつも通り、一頭一頭テーブルに載せてグルーミングを行います。
慣れたもので、下で待つ仔犬達は思い思い寝転がったりじゃれ合ったり、自分の番が来るまで静かに待っています。
◇テーブルの上では、立たせたり座らせたり、寝かせたり仰向けにひっくり返したり、出来る限りのことをして遊んであげます。
目が開いて(歩くようになって)暫くの間は怖いもの知らずで扱いにくいのですが、社会化期のこの時期は全てに恐怖が勝って
いて、それを取り払ってあげる行為に対し信頼を寄せて来るようです。
子犬の頃から気が強く我儘な個体へは特別な扱い方があり、その作業を根気よく続ける事により見違えるように従順な犬に
(見事に)変身します。
子犬は人間の手を嫌がらずに、されるがままになる事を覚えて、ラブラドールの持つ従順さが掘り起こされ芽生える様です。
◇子犬に自信が生まれて怖がらずにシッカリと立ち上がる事が出来る様になったら、出来るだけバランス良く立つ事を教えて
あげる事もブリーダーの大事な仕事です。もちろんどの様な立ち方が綺麗な立ち方なのか?またその個体によってどの様に
立たせたら良い方向へ導けるのかということを、良く理解していなければなりませんが。
◇テーブル上での子犬の扱いには、気心の知れた者同士で行うとより一層効果が上がるものが幾つかあります。
子犬も二つの手で触られるよりも四つの手で触られる方が嬉しそうです。
楽しい事の繰り返しが子犬の自信を生み出し、安定して育まれる事に繋がります。
子犬への躾けは徐々に始まります。
テーブル上で扱われる事を経験している固体は受け入れる容器が大きい様に感じられるのですが、あながち見間違いでは
なさそうです。
◇外では依然強く雨が降っています。幸いあまり風が強く吹いていない事がせめてもの救いでしょうか。
テーブルの上と下での子犬達とのじゃれ合いは、二時間ほどで終わりました。
◇今日のケネルワーク(犬舎屋外作業)は、朝夕とK子さんと二人で行いました。
犬達は興味深そうに二人の共同作業を見ていましたが、二人が何をしているか良く判っていてとても協力的でした。
◇大した被害も無く台風は去って行きます。
寝る(ベッドに入る)前に見た仔犬達の寝顔はとても安らかで、夢を見ているかの様に手足を動かしている奴もいました。
きっと今日の一日に満足したんでしょうね~。
皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
これからも、気長にのんびりと読んでいただければ幸いと存じます~。
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