錯乱坊の彷徨える日々

フィールドでの出会いに癒しを求めて…

年寄りの冷や水 (Part.4)

2016年07月22日 | 昆虫・植物
ここ十数年間、ずーっと気になっていたのが、このオオムラサキ。
この地には必ず生息しているはず・・・
なのに全く見かけない。
だから、冬場にエノキの根元で越冬している幼虫を探しても、これまた全くいない。
そう、九州のオオムラサキって、こんな感じの生息状況なんです。
環境からしても必ず生息しているはずなんだけど・・・ 何でぇ?
だから、「今日こそは・・・」 な~んて、勇んで出かけても見かけないんですよね。
そこで、昨日は谷という谷の全てへと入り込んで、許す限りの時間を使ってオオムラサキの姿を探してたんですぅ。
すると・・・
お昼頃かなぁ?
川向にあるエノキの樹上を飛び回る一匹のオオムラサキを発見。
恐らく産卵中の♀なんだろうけど、とにかく遠すぎる。
でも、いる事は確認できた。
その事に満足したわけではないのだが時間も押してきたので、そろそろ帰路につこうかとした時の事・・・
車のトランクを整理していると直ぐ横にあるハルニレで一頭のオオムラサキ(♂)がテリトリーへと入る虫を追い払う行動をとっていた。
灯台下暗し・・・・
頭の上にテリを張っていたオオムラサキに全く気付いていなかった。
でも、ハルニレの木が大き過ぎて、その幹に止まっているオオムラサキまでの距離が遠すぎる。
しかも、こんな時に限って持ってきたカメラレンズは200mmが最大。
だから、直ぐ脇の木へと枝を伝って登り、その距離を縮め・・・
後にトリミングした画像が、これなんですぅ。
最近は九州のオオムラサキは環境の悪化で数を減らしているので、それを撮影しようとするとマジで厳しいんですよね。
そして昨日は、この元気なオオムラサキの姿が見られて本当に良いドライブでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年寄りの冷や水 (Part.3)

2016年07月22日 | 昆虫・植物
天狗岩に続く更なるミッションを遂行するために谷川沿いの狭いクネクネ道を走る。
谷の底では朝靄が残り、射し込んだ朝陽で光のカーテンが・・・
あっ、そうそう。
こう見えても、この道は林道じゃなくて立派な生活道なんですよ。


途中、この道を大型のトンボがパトロール。
木漏れ日が射し込むような、光と影がチラチラとした場所を飛んでいたので捕獲して確認すると立派なオニヤンマでした。
もちろん、撮影後は大自然の中へと放してあげましたよ。

でもって、道沿いのハルニレを見て回ると小さなウロ(洞)の中で蠢く生き物を発見。
近くにあった小枝を折って、ちょいとツンツンすると自ら出頭してきました。(笑
で、最初に出頭してきたのはネブトクワガタ。
続いて出てきたのがネブトの脇にいるスジクワガタ。
最初はウロの中でケツだけを見せていた時はコクワガタかと思ったのですが、出てきたヤツはスジクワガタでしたかぁ。
しかし、こいつは余りにも小さい・・・

そして、この話の続き次の記事へと・・・ 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年寄りの冷や水 (Part.2)

2016年07月22日 | 石ころ
そして、この平家の里である五木・五家荘方面へと走ったのかと言うと、幾つかの理由があるのですが、中でも一番の目的が、この天狗岩。
むかーし、昔、その昔。
そうねぇ・・・
だいたい、今から30年くらい前かなぁ?
その頃は道がメチャメチャ狭かったんだけどアクセスする道は単純だったので直ぐに辿り着けたんだけど、今はダム整備の道や新しく作られた生活道路が複雑に入り組んで昔の記憶では辿り着けなくなってたんですよぉ。
だから今回は「思い立ったが吉日」とばかりに再度トライし、無事に辿り着くことができました。
そして、この天狗岩は、その昔に天狗が住んでいた(※諸説あり)とか言う話がある岩なんだけど、この迫力が画像じゃ上手く伝わらない。

そこで、対面の山へと登って別アングルから撮影してみました。
どうかなぁ?
天狗岩自体が絶壁である事と、その高さが伝わるかなぁ?
まぁ、実際に見ると、その迫力に圧倒されると思うんだけど、先ずは画像で・・・って事なんだけど、この絶壁に空いた大きな穴を見ていると、今でも天狗が住んでんじゃねぇ?なーんて思えてくるのは、このCherryだけかなぁ?
そして話は変わるけど・・・
この天狗岩の直下にある発電所脇から厚歯二枚貝(メガロドン)の化石が出ている。
※現在では得る事が難しい

でもって・・・
この話は、まだまだ続くのだ。(笑



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年寄りの冷や水 (Part.1)

2016年07月22日 | 放浪雑記
昨日は何処かへ出かけたいなぁ・・・ なーんて内容をUPしたまま、その後の更新は全くなし!
それが朝方に深夜営業のお店で超早い朝メシを食ったら直ぐに、携帯も持たずに九州縦貫自動車道に乗っかっちゃったものですから、その術が・・・

で、夜も明けきれない早朝ですから満月明けの丸い月も西の空へと傾いて九州脊梁の山並みへ隠れようとしていました。

そして、時は過ぎ・・・
山道を車で駆け上がること小一時間。
稜線付近へと届く頃に、やっと東の空で薄明が始まりました。
しかし、こんなところにも熊本地震による法面崩壊が・・・

向かう先はと言うと、平家の里として有名な熊本の五木・五家荘方面。
稜線を越えへて谷へと下りようとすると深い谷には濃い霧が出て、稜線から射す朝日が周囲の山々を照らし出す事で何処となく水墨画のような雰囲気を醸し出していました。


が、その霧も暫くすると次第に薄くなり、五木の里へ着く頃には全体の景色が見渡せるようになりました。
また、この渓谷は、ご覧のように深い谷のため執拗な源氏の追っ手を阻んでくれたのかもしれせんね。
とは言え、お隣の椎葉村(白鳥山の御池)でおきた悲しい話も残っているのですが・・・

そして、この一連の話は別の記事へと続く・・・

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする