今日は朝から硬い話でゴメンナサイ。
で、そんな話には全く興味ないのよねぇ・・・ なーんて方は、引き止めたりは絶対にしませんので笑ってスルーしちゃってください。

さて、ここからが本題です。
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筆者であるCherryは発生地を確認した1999年から18年をかけて福岡県南部の筑後地方に生息するマダラガ科のサツマニシキ(
Erasmia pulchella nipponica)の観察を続けてきたが、これまでに飼育下で見られるようなヤマモガシ(
Helicia cochinchinensis)の葉を綴った繭を見出すことができなかった。

そこで、このサツマニシキの幼虫が数多く確認できる発生地のヤマモガシ10本に重点をおき観察を続けたところ終齢に達した幼虫(収縮時、平均30mm・伸長時、平均40mm)は蛹化が近くなるとヤマモガシの採餌を停止し、近くの枝を徘徊した後に自らが糸を吐いて地上へと降りる行動をとる幼虫を多数確認した。
また、一部の幼虫ではヤマモガシからの垂糸降下ではなく、直接、幹を降りている幼虫がいることも確認した。

そして、これらの降下した幼虫は上に添付した画像のように地上を徘徊をしながら蛹化場所を探す行動をとる。

また、これらの幼虫を飼育した場合、上の画像のように飼育容器の角を利用して営繭を行う個体も見られることから、野外におけるサツマニシキの幼虫は蛹化が近くなると一旦、食樹であるヤマモガシの木を降りて、その後、しばらく地上を徘徊しながら蛹化に適した場所で蛹化しているのではないかと考えられる。
って事で・・・・
ここ福岡南部の筑後地方ではサツマニシキの蛹化が始まりつつありますよーーー。