なだらかな山々には針葉樹が多い。
バーモント州、別名グリーンマウンテンステイト
日本の鳥取県と交流があると聞く
写真は観光案内所
木造の大きな案内所の中には歴史やイベント、アウトドアースポーツなどのインフォメーションが豊富にある。この季節にはスキーの情報も多数あり、係りの婦人達がインフォメーションを求めてやってくる人々に笑顔で対応してくれる。館内を半分ほど見学している途中に足を止めてしばらく魅入ってしまったモノがあった。柱だ、しばらく眺めていると係員が傍にやってきた。展示物ではなく建物の一本の柱だけを長い間じーっと見つめ、触ったりため息をついている客は珍しかったのかのかもしれないが、声をかけてくれた。
横幅30センチはある表面あら削りを施したのみのパイン(松)の柱。
木の持っているぬくもりや存在感が目と手から伝わってくる。
とってもいい感じ、係り員が上も見てくれと言って指をさした。
ログを加工して釘を全く使用しない当時の伝統の質の良さを見た。
今の時代のリビングルームはその中心が大きな液晶テレビだったりする。わずか100年ちょっとの昔この辺りの森で暮らす人々は質素な生活を余儀なくし必死に生き抜いた。長い冬に火を焚きその炎を見つめながら語り会い春を待つ。いつの時代からだろうか先進国の人々は炎を見る事がなくなった、火には形がないが強力なエネルギーを秘めている。食物を料理し、暖をとる、同時に使い方を間違えると人の命さえ奪ってしまう。
火をコントロールする機会をほとんど必要としないのが現代人だが、便利さと同時に寂しい気がするのは僕だけだろうか?