196?年のFJ45
60年代から今日まで半世紀近く人に仕え道具として使用されているトラックである。以前にTLCのFJ45を紹介したが、北カリフォルニアの湿気の少ない地中海性気候で使用されたトラックは、薄い錆を付けながらも完全な原型を保っていた。
このバーモントの森で使用されて来たFJ45は半世紀の間四季の変化の中で生き延びた未再生車である。
トラック一台が半世紀使用出来るとなると、
一生一台の車だけでいいという事になるが...。
内装はそれなりに綺麗であった。3速のコラムシフトにベンチシート。西海岸の古い車は埃っぽいものが多いが、東海岸のものはそうではない。
テールゲートの T O Y O T A の文字が芸術的?
荷台の中は完全に腐り落ち、荷台を維持する為に木材が使用されている。
ラダーフレームをラフに修正した形跡が見られる
この修理の仕方から推測するとオーナーは決してマニアックな人ではなかっただろう。ただ実用車、道具として使い続け、壊れたら直して乗る姿勢だったと考えられる。僕がロクマルをここまでして使用する気概があるかと訊かれると困ってしまう。そう考えるとこの45のオーナーは表彰される資格を持っている。
走行可能なナンバー付、これからも元気で働いて欲しい、
森にはこんな古いトラックが一番似合う。