吉川信という在米日本人をご存知でしょうか?
クルマ好きな方なら良くご存知だと思いますが2003年に永久保存版のトヨタ2000GTの本を出版された。それだけにあらず世界的に知られた車のイラストレーターであり(内部のメカを詳細に描く)、若い頃にはイタリアのカロッエリアでクルマのボディ製作の修行をされた、筋金入りのレストアラーでもある。カリフォルニアにあるトヨタ博物館の2000GTは氏が手かげた車体であり、その車体をレストアーする過程は大変興味深い。現在はシェビーコブラのアルミたたき出しボディの製作や、2000GTや240Zをアルミでたたきだして製作するプロジェクトを遂行されている...。
Studio Time Capsule: www.studiotimecapsule.com
(勝手に紹介していますか...。)
なぜ僕が吉川さんに興味を抱いたか?というと、このアトリエでトヨタランドクルーザーFJ45LVのレストレーションが行われたからである。それはヨーロッパのトヨタ博物館からの依頼であった。ヨーロッパでは5年の歳月をかけてFJ45LVを探したが見つからず、とうとうアメリカへ、そしてスペクターオフロードのマーブ氏によって見つけ出された。(この物語の詳細は吉川氏のサイトに写真入りで紹介されています)
その吉川信さんのアトリエをちらっと覗きたいという気持ちで寄り道計画を実行する事にした。
北カリフォルニアのサンフランシスコから南下してロサンゼルスに入る道は3つ程ある。海岸の1号線、これは時間はかかるが海の景色を楽しみながらモントレーやサンタバーバラなどの豊な町を通過してゆく。そして101号線、この道は1号線と一部重なる形となりカリフォルニアの農場地帯を走る。そして5号線、セントラルバレーの広大な農場地帯と乾燥したカリフォルニアを走り北ロサンゼルスの山岳地帯を縦断するコース。
突然の寄り道計画にこの3本の道を東西に移動しながら南下する事にした。
101から東に走って5号線へ入った山岳地帯を南へ走る、Lebec のサインが見えてきた。
フリーウェイを出て傍にあるCHPの建物を右手に、ここから小高い丘を少し登ると...。
到着です。知っての通りサインや看板は全くありません。
しかし...
...閉まっていました。
仕方在りません。時計はとうに5時を廻り、アポ無しの訪問ですからね。
ここに来れただけでも満足。
チラッと駐車場の横を覗くと...
あー、あれはFJ45LVのレストア時に使った鉄パイプの台が... 在りました。
これが見えただけでハッピー(笑)
さて、行きますか!
標高が高い事もあり意外と涼しく感じた、前方には青い池が見える。
いい所だなまた来るか?
再び5号線に乗りロサンゼルスを目指す。
...この後に洗礼が待っていたのであった。(7/27)