古いランドクルーザー ヨンマルの価値を最大に引き出す。そのパンドラの箱を開けたのは日本人ではなくアメリカ人。
アイコンはシェルビーのような伝説を残す事になるかも知れない、そう思うとワクワクする。
TLCのショールームのドアを開けて中に入る。
外が眩しいのでいきなり室内に入ると、少し目の角膜の調節が...。
ショールームには完成したICONとFJ25、オリジナルなFJ40が数台置いてある。
FJ、オールドスクールズ
ふと目を奥に...
...やると
How are you doing?
彼こそがこのTLCを率いる中心人物 JONATHAN WARD である。
僕は彼に会ったのは初めてであったが、DVDや書籍で何度も拝見しているので初対面という感じはしなかった。彼にとっては僕は勿論初対面、どこの誰だか知らないおじさんなのだ...。
そんな初対面の僕の前でいきなりポケットから電子モバイルを取り出して。
実はまだ僕らのホームページでは発表していないんだけど...
...これが次期TLCのプロジェクトなんだ!と未発表の写真を数枚見せてくれた。
この初対面の行為でこのジョナサンという男に感じたものがあった。
敷地を案内してあげよう、ついておいで!
(オレって今日は、すげーラッキーかも...)
それではICONの製作現場に足を踏み入れます。(嬉)
製作中の ICON FJ44
この色は新しい色なんだ...
これは日本から入ったトルーピー、アラバマ州で登録された車体。
見た目は普通の前期のハチマルだろ...ほらエンジンを見てくれ、
V8 VOTREC だ。
ICON に使うフレーム補強材や各種のオリジナルな部品を製作する現場、専属の技術者が打ち抜きでパーツを作り出していた。壁にはロールバーに使用するクロモリ菅などの材料が多数並んでいる。
4X4だけではなく同時にホットロッドの製作も手かげている。スリーパーと言って見た目はヤレ薄錆のボロ車、しかし機械、内装はしっかりと手を加える。一つの車の楽しみ方である。
説明しているジョナサンの目を見ると ... 考えている。
つまり人に説明しながらこの車体をどうやって完成させるか?と考えを巡らせている。
話ににその感覚が伝わって来る。
...
おそらく...ICONの製作構想時においてジョナサンの頭の中にホットロッドの実体的基礎が存在していたのだろう。
(1)ホットロッド製作の基礎 + ランクル40 + 材料(エンジン、ボディ)など
+
(2)オフロードの走破性、バランス
+
(3)Jonatan's センス
_________________
= ICON
かな?
ノウハウと材料と技術があれば誰でも、何処でもICONは製作出来るのであろうか?ひょっとしたらもっと良い物ができる。しかし、それは出来ない。
なぜ?
それは(3)にある。ここにこそ価値があるからだ。
カナダで製作されたアルミニウムボディ
ジープCJ、このオーナーは新車の時からこのジープを所有しているんだ、見た目は普通のジープだろ、だけどほら(ドアを開ける)中はICONだろ、エンジンも...。
溜息です...
実はTLC、敷地はそこだけではなかった。
ここは倉庫として使用しているんだけど...と中を見せていただきました。
更に溜息が...。
ビジネスも発展しているし...敷地がだんだん狭くなってきているんだ、
実はそろそろ新しい広い場所に移転することを考えているんだ。
溜息が止まる...(驚)
この後ろ姿を見ながらいろいろ考えた。
...
TLCのジョナサン、彼の魅力はキャッシュフローにあると感じた。それは彼のICONのプロジェクト計画の実行において彼に資本を投じさせる程の熱意と責任感があったのだろう、そしてここで製作するICONに大金を出して購入し続ける人がいるということは即ち物にお金を出している訳ではなくジョナサンという人間の付加価値を認めている行為であると感じた。ICONは即ちジョナサンという男の魅力の裏付けを持ったブランドである。
そのブランドに誇りを持っているからこそ手を抜かない、最高の物を自信を持って作り出す。ICONのブランドはその価値が解る人、ジョナサンの魅力を理解する人しか買わないであろうが、売り上げが伸びているという現実はすなわちこのTLCジョナサンの魅力を理解する人が増えつつあるということを反映しているのかも知れない。
僕もLEXUSに乗っていたんだ、と。
知っているよ、LX570
SEMAショーに出品した...
壊れちゃったんだよね、後ろの方だけど...
ええーっ、まじー、残念!ショック
(直して乗るから譲ってくれ!と言いかけたが...止めた)
...
ジョナサン、今日は忙しいところ案内までしてくれて本当に有り難う。
No problem!
今日の日は忘れないよ、僕もいつの日かICONを手に入れたいと思っている。(笑)