ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

MOAB、赤岩との対話

2011年08月16日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 人は普通近くに岩や石があったとしてもその岩石に関心を抱くことはあまりない。しかしモアブは不思議な所だ、ここにある岩や石はその形がどのようであっても何か生き物のように感じる。それはこの地方の植物の少なさと主張する大地の赤の色にあるのかも知れない。

何しろ赤い岩がこの地にある全てであるからだ。

 

 

 コロラド州からユタ州へ。ルート70を西に走っていると荒野の中に突然UTAHのサインが小さく現れる。

 周りには何も無い!(人工的なものは)

 

ユタ州では木のない閑散とした岩山が永延と続く。

 

ルート70を降りて191号線を南に向かう、この先にMOABの街がある。

 徐々にに大地の色が赤く変わってくる。

 

目の前に広がる赤い岩(レッドロック)、道はこの岩の隙間をくぐるように続く。

大地全体が赤くなる。

火星に来たみたい!

 

モアブに入る。左右を赤い岩山に囲まれた渓谷の小さな町。

 

赤い岩、これらは遥か昔に氷河によって削られた。

 

砂漠の植物が生息する。足元には注意だ。

すばしっこい、かわいいトカゲもいたなあ。

 

この岩の向こう側では地元のインデアンの方々がお店を営んでいました。

 

 有史以前(6000年以上遥か昔の事)この地球の人間は高度な巨石文明を築いていた。その名残で、人々は岩石を懐かしく感じるDNAを保持しているのではないか?と妄想する。

 

岩石のアーチ、自然の造形です。

 

いつまで見ていても飽きない、美しいと感じる岩の表面

遠くから見ても、近くから見ても、いつ見ても...

海面をなでる波のようにも見える。カラクサ模様のようにも見える。

 

MOAB, そこは異界を垣間見る赤色の大地...かな。 

 

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夏のコロラドロッキー山脈

2011年08月15日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 広いロッキー山脈にはいくつもの景観を楽しめるドライブルートがある。今回の旅ではコロラドスプリングスから24号線を走ってBuena Vista を抜け82号線に入りAspen を通過する。夕方には70号線を西に走ってGrand Junction に到着するルートを選択した。

 それでは夏のコロラドロッキーの景観をランクルと一緒にどうぞ。

 (小さな写真はクリックすると拡大されます。)

 

最初の峠Wilkerson Passの休憩所にて、針葉樹の森と蜂鳥(ハミングバード)です。

 ここの峠で黒いハーレーに乗ったおっさんがランクルのナンバープレートを見て声を掛けてきた。

君達はニュージャージーから来たのかい?

そうだよ、3日ほどかかったけど...。

俺は今からニュージャージーに行くんだぜ。

おおう、そうですか! 3日、いや徹夜なら2日かかるけど...ハーレーじゃキツイな!

おっさん笑いながら...エアプレーンでね!(飛行機で)

 実はこのおっさんは飛行機のパイロットで今日の夕方仕事で高飛びするとの事...。

いつもこうやって走っているよ、最高の気分転換だからな...

 

その峠を越えたSouth Park Vicinty という地域、ロッキー山脈の広さを感じる。

 

Twin Lakes ランクルの窓から...

 

そこにある小屋、ドアが1階と2階にあると言う事は豪雪地帯だな。

 

沢山の雲の陰に感動する。都会で暮らしていると雲の陰というのは意外と気がつかない。

 

Buena Vista を抜けてMt.Elbert の山岳ルート、キツイ登り坂が永延と続く。

  エンジンの温度が上がってきている...

 クアーズクラッシックという自転車のロードレースがあるが、それは過酷なレースだな...などと思いをめぐらす。見ての通り路肩にはガードレールなどは無い、運転を誤って落ちたらおしまい。道は細くヘアピンカーブも続き対向車も来る、緊張してステアリングを握る。

 子供たちが耳がへんだ...と騒ぐ!

うるさい!我慢しろ。

...

確かに耳が遠くなる、気圧の影響だな。

 

 やっと到着した峠Independence Pass 海抜12095フィート、1フィート30センチで計算すると...。

 CONTINENTAL DIVIDE (大陸分岐点)と書いてある。

 

 

さあ、歩いてみますか。

この光に満ちて輝いている世界を!

 

そこには残雪と咲き乱れる高山植物の花々が。

 

澄み切った空気、空、風、そして水。

 

オールドシェビーバンが苦しそうなエンジン音を発して峠を越えて行く。

キャブ車はつらいよなー。

 

 ロッキー山脈は日本のアルプスなどと比べると広くつかみ所が無いと感じるほどである、その一つの理由が地域内でのハイウェイでの移動、そしてそのスピードにあるのかも知れない。...日本のように温泉や旅館があればと思う。

 

Aspen の街で見かけたヨンマル。オイルショック以前のモデル(1972以前)だな。

 

コロラドリバーに沿った道を走る。

この山と水が人間を生かしているのだと感じる。

 

宿泊予定地のGrand Junction の殺伐とした岩山。

 深い緑の針葉樹と涼しい気温は過去のものとなってしまい、再び30℃を超える夏の日が続いていた。

 なぜかスイカが食べたくなる。スーパーマーケットを探しにいくか!

完全に現実に戻ったみたい。

 

 

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コロラドスプリングスは4x4天国かも

2011年08月14日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 ニューヨークで普通に生活していてロクマルを街で見かける事は年に数回、片手で数えられる程しかない。しかしここコロラドスプリングの街では朝から2台もロクマルが走っていた、うーんこれは凄い事だ!それだけではない、街を行き来する4x4の数も種類も実に多いのには驚く。4x4は珍しくもなく普通の庶民の足なのだな。

 

ガソリンスタンドからの朝の光景、明らかに昨日までとは違う。

 

7-11ではハチマルが横に止まる、ドライバーが降りる時に挨拶してくれる。

窓の開けっぱなしが実にいい(笑)

 

リフトアップされたジェイクルも多い。

 

山々をデザインしたハイウェイの側壁。

 

山のある環境がこんなにいいものなのかと感じた、

天候に恵まれて美しい山々、さて出発だ!

 

 

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広大なグレートプレーンズ

2011年08月13日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 広いアメリカ大陸。アメリカと一言で言っても地域によってはっきりとした特徴をもっている。アメリカでは、とか、アメリカ人は、という表現は事情を正確に捉えて形容できる範囲を捕らえてはいない。

 今回走ったルートを地図に落としてみた。大陸をほぼ平行に廻った事になる。

 この地図の右3/5は東部の山脈を除いて比較的平らな地域。そして左2/5はロッキーやシェラネバダからなる山岳地域である。ラフな地図上では短い線で表記されている道も実際に走ってみると起伏が激しくワインデングな道が続く。カーナビにおいても道の登り下りを表示出来ない、これはカーナビの限界であろう。

 

7月12日の朝に緑の濃い夏のニュージャージー州の80号線を西に向かってアクセルを踏み出した。目指すのは西部地域への入り口であるロッキーマウンテン。とにかく西に向かって走り続ければ3日後にはおそらくコロラド州へ到着するはずだ...。

一時間半程で隣接のペンシルバニアに入る、アメリカ東海岸の小高い丘の連続とシルバニアの深い森の中に続く長いフリーウェイを飛ばす。

東の大西洋の街と五大湖周辺の街を結ぶこの幹線道路には大型トラックが多い

働くFJクルーザー、オーバーサイズな荷物を運ぶトレーラーのアシスタント。

繰り返す緩やかなアップダウンの道をただただひたすらに走る、車の中は出発当日とあって皆元気がいい。(うるさーい!...)

オハイオ州に入り70号線に乗ります。この日は完全な移動日と決めていますので、西に向かって行けるところまで行くだけです。

夜は適当なモーテルで休みます、寝るだけです。朝起きたらまた直ぐに走り出します。

イリノイ、インデアナを東西に走り抜けます。

 バイクのヘルメットの規制の無い州も多い、ノーヘルでハーレーにまたがるおばちゃん。安全はあくまでも自己責任。

かっ飛ばす大型トレーラー達、そんないに急ぐなよ!と思うが、こちらは旅行あちらは仕事、どうぞお先に!

何となくピックアップトラックの数が減ったような気がする...ガソリン代の影響下?証拠はないが...。

イージーライダー。後輪に極太タイヤを履いたカスタムハーレーが激音を残して前方の彼方へすっとんでいく。

ボートも走っています。

 外は暑いが車内は常にクーラーを効かせる、ロクマルと比べると快適なハチマルの旅。

時々レストエリアにおいて短い休憩を。

この辺りの標識はシンプルで分かりやすい。

アーチを横目で見ながらセントルイスの街を抜ける...通り過ぎるだけ。

太陽が西に傾く、太陽を追いかけるとなかなか太陽は沈んでくれない。時間ははアトランテックタイムからセントラルタイムへの時差をくぐる、なんか得した気分になる。しかし帰りはこの逆だな。

日が沈むと、フリーウェイの横は飛遊する大量の蛍によって満天の銀河となる。蛍が大量に発生するという事はこの辺りの水は汚れていないようだ。

食事はファーストフードで...済ます、親はファーストフードを良しとしないが子供は大喜び、子供にとってのご馳走とは、フライドポテトとチキン、そしてコーク。

まあ、仕方ないか...、アメリカの地方では皆毎日何食っているのだろう?と思う程、食事のカテゴリーは少ない。

 

モーテル、寝て起きたら直ぐにまた出発!

ミズーウリ州のカンザスシティーを抜けてカンザス州へ、この州を抜けるとコロラド州ですが...。

ここから先が...実に、

...

長い...

 ...

本当に...

長い......。

地平線が続きます、朝からーーー晩まで、ずーっと。

たたひたすらに...走る。

ああ、クルーズコントロールなる装置が付いていたなー...。

ここは、大豆畑です。

走っても...

更に、走っても...

この景色が続きます...。

アメ車の設計構想はこの広くて真直ぐな長い道のりをいかに快適に走り抜くかにある。

大排気量、長いホイールベース、オートマチックトランスミッション、そして質のいいカーステは必要かな、日に10時間以上高速を走り続ける訳ですから車の耐久性も要求される。日本よりも遥かに過酷な使用環境です。

そこで、選ばれて残ったのがピックアップトラックかな?

しかし今、燃料費でふるいにかけられている...。

所々に風力発電機。

ボートを担いだプリウスがぶっ飛ばして行く。

こんな所では暮らせないなあ~、が夫婦の会話。(笑)

ファーストフーズ、ガスステーションのサイン、フリーウェイに隣接した小さな町の光景です。

ガソリンを汲んで...

水とコーヒーを買って、先を急ぎます。

大型農機具販売所。

 

世界中の人々の胃袋を満たすアメリカ中部の穀倉地帯。

しかし、どこに行っても野菜や穀物の直売所は...

...ない。

何処にも...ない。

全く見...ない。

という事は、収穫された作物は全て穀物商社に吸い上げられている、と考えられる。

即ちここ、グレートプレーンズ(アメリカの穀倉地帯)は巨大なベルトコンベアーだな。

この地帯のファーマーはこのコンベアーの流れ作業に組み込まれている形体と考えられる。

 

更に走り続けると...。

コロラド州に入ります。

しかしまだまだプレーリーは続きます。

雲が増えて来たな...、

遥か向こうの方で雨が降っているのが見えます。

息子が我慢できん!と言い出すものだから、少しフリーウェイを外れて...済ます。

インタースティツ70、西へ...。

やがて走ってきた70号線を出て目的地のコロラドスプリングスへのローカルな道24号線へ、更に西へ。

静かな道。対向車線からもほとんど車はこない。コロラドスプリングスまで2時間ほど、やっとこの地平腺が終わるのか、そしていよいよ今回の旅の出発点に到着するという事で少し興奮する。

やがて空がぐずり出し。

突然、激しい雨に襲われる、ワイパーは最速で...。

通り雨だな、直ぐに止むであろう。

再び太陽が顔を出す、歓迎の挨拶だな?来たぞ~。

空が再び明るくなる。

太陽はいつまでも照らしてはくれない、そろそろ地平線の向こうに消えていく頃に...。

前方の右手側に長く濃い影が見えて来た。

ロッキー山脈がはっきりと視界に入る(嬉)

 ニューヨークを出てから3日目の陽の入り時にて最初の目的地であるコロラドスプリングスの街へ入る。目の前に広がる険しいロッキーの山々を観ながら、山っていいな~って何度も呟いた。

本日までの走行距離 1823マイル(約2900キロ)

 

 翌日は少しゆっくりとした朝。宿泊先の窓から見える山々のスカイラインに朝日が当って色が変わってゆく景色を眺めながらコーヒーをすする。

 さて本日からいよいよ国立公園を巡る旅の始まり。昨日まではグランドツアラーとして使用してきたハチマルだが、今日からはもっと過酷になるぞ。

 宜しく頼むよハチマル君!

 

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DMC(デロリアン)

2011年08月12日 | VINTAGE CARS

 路肩にズラーッと並んだデロリアン、何処でも見える光景ではない。

 昨年の11月に訪れたガーデングローブにある(12月6日の日記)DMC(デロリアン モーター コーポレーション)に寄り道をした。

 

ボスのドンさんは相変わらず元気で工房は忙しそうであった。

 

 社用車のピックアップ、それなりの色をしているが...サフェーサーのみ?

 

 

 オフィスの前に並んだデロリアンを眺めていると一台のクルマが近くに止まって中から夫婦と幼稚園に通っているような小さな女の子が出てきた。少したじたじしているお父さんに声を掛ける。

  彼らはスイスからやってきた。

スイスにはデロリアンが10台あるそうです。彼もその1/10台のオーナーでした。

デロリアンは決して速いクルマではないけど...個性的でいい、最高だ!などと絶賛していました。

 

 おもしろかったのは、(失礼!)だんなが目を輝かせてデロリアンを夢中で眺めている背後で奥さんはうわの空、全く興味なし、つまらん早く帰ろう、という息の荒い表情でした.(汗)

 でも、御嬢ちゃんはボスのドンさんに優しくされて嬉しそうでした。

 ...

 何処でも同じだな...。(笑)

 

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スタジオ タイム カプセル

2011年08月11日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 吉川信という在米日本人をご存知でしょうか?

 クルマ好きな方なら良くご存知だと思いますが2003年に永久保存版のトヨタ2000GTの本を出版された。それだけにあらず世界的に知られた車のイラストレーターであり(内部のメカを詳細に描く)、若い頃にはイタリアのカロッエリアでクルマのボディ製作の修行をされた、筋金入りのレストアラーでもある。カリフォルニアにあるトヨタ博物館の2000GTは氏が手かげた車体であり、その車体をレストアーする過程は大変興味深い。現在はシェビーコブラのアルミたたき出しボディの製作や、2000GTや240Zをアルミでたたきだして製作するプロジェクトを遂行されている...。

  Studio Time Capsule: www.studiotimecapsule.com

    (勝手に紹介していますか...。)

 なぜ僕が吉川さんに興味を抱いたか?というと、このアトリエでトヨタランドクルーザーFJ45LVのレストレーションが行われたからである。それはヨーロッパのトヨタ博物館からの依頼であった。ヨーロッパでは5年の歳月をかけてFJ45LVを探したが見つからず、とうとうアメリカへ、そしてスペクターオフロードのマーブ氏によって見つけ出された。(この物語の詳細は吉川氏のサイトに写真入りで紹介されています)

 その吉川信さんのアトリエをちらっと覗きたいという気持ちで寄り道計画を実行する事にした。

 北カリフォルニアのサンフランシスコから南下してロサンゼルスに入る道は3つ程ある。海岸の1号線、これは時間はかかるが海の景色を楽しみながらモントレーやサンタバーバラなどの豊な町を通過してゆく。そして101号線、この道は1号線と一部重なる形となりカリフォルニアの農場地帯を走る。そして5号線、セントラルバレーの広大な農場地帯と乾燥したカリフォルニアを走り北ロサンゼルスの山岳地帯を縦断するコース。

 突然の寄り道計画にこの3本の道を東西に移動しながら南下する事にした。

 

 101から東に走って5号線へ入った山岳地帯を南へ走る、Lebec のサインが見えてきた。

 

 フリーウェイを出て傍にあるCHPの建物を右手に、ここから小高い丘を少し登ると...。

 

 到着です。知っての通りサインや看板は全くありません。

 しかし...

 

 ...閉まっていました。

仕方在りません。時計はとうに5時を廻り、アポ無しの訪問ですからね。

ここに来れただけでも満足。

 

チラッと駐車場の横を覗くと...

あー、あれはFJ45LVのレストア時に使った鉄パイプの台が... 在りました。

これが見えただけでハッピー(笑)

 

 さて、行きますか!

 標高が高い事もあり意外と涼しく感じた、前方には青い池が見える。

 いい所だなまた来るか?

 

 再び5号線に乗りロサンゼルスを目指す。

 

 ...この後に洗礼が待っていたのであった。(7/27)

 

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SHINZO DATSUN 240Z

2011年08月10日 | VINTAGE CARS

  ロサンゼルス地区の南に位置するアーバインという街のオートセンター地区(自動車販売、パーツ、修理が集結した地区)にあるSHINZO AUTO SERVICE を訪れた。

 ここは急に訪れた訳ではなく、ニューヨークを出る2週間前にそちらにあるダットサン240Zを一度観てみたいというメールを送っていた。

 なぜ240Zを?と思うかも知れない。ダットサン240Zこそがアメリカ社会における日本車のステータスを築いた車だと思っている。その中でも最高のZCARを観たいと思ったのだ。

 

 SHINZO AUTO を訪れたのはお昼過ぎ、目当ての240Zはそこにあった。240Zの上にあるのはプロジェクト中(公道公認のレース使用車)であるダットサンサニーB110.

 SHINZOさんがお昼休憩で不在だったのでまた出直す旨を従業員に告げて一度店を出る。

 

 1時間程して戻ってくるとSHINZOさんがおられた。

 あのー、このZを見せてもらいに来たのですが...。

 あーあー、どうぞどうぞ!メールもらいましたよ、と。 気さくに答えて頂く。

 ...嬉

 

 有り難う御座います。ではちょっとだけ...と、思っていたら。

 ドアを開けてイグニッションにキーを...キュルキュル。

 ドーワ~ン >0< 

 と爆音、想像していた以上のすげー音、まさに恐怖が少し混ざったレーシングカーのエンジンサウンド。

 どうぞ自由に観て下さいね!と。

 

 L型エンジンは3リッター、ミクニソレックスが搭載されている。配線も全部やり直しました、と。

 

ドアパネルは無い、公道を走るレーシングカー。

最初はまだ出来上がってないのかと思った...

 

レーシーなコクピット、ハンドルは細径のオリジナルである、後ろにはロールバー。

 

 ワイパーも...無い。

 

Zはこの角度から眺めるのが好きだ。

...全て作り直しましたよ!

ため息です。

 

オーバーフェンダー、見た目は完全な240ZG

ワタナベホイールを履く

 

 

 アメリカからの要望で生まれたGノーズであるがアメリカでは公式に販売される事は無かった。カバーを装着した時の光量が安全基準を満たさなかった...らしい。

 このGノーズを装着したZCAR の存在自体がアメリカでは希少である。

 ...

 

 ちょっと乗ってみますか?

 え~うそーっ、まじー! 嬉しい。

 助手席に座って、シートベルトをはめる。うーん、この旧車の臭いはいいな~。

 では、行きますよ...

 爆音を発しながらゆっくりと敷地を出る。(目立つなこりゃ~)普段ランクルにしか乗らないので地を這うようなこの車高の低さは驚きと恐怖。

 その辺をちょっと廻るだけだと思っていたら...

...

 ピットから出たレーシングカーがサーキットの周回コースに入っていくように。。。凄い加速と排気音。これはゼロヨン、シグナルグランプリか!

 こわーっ!!!!

 ...幸い信号が赤に(笑)、ギアを入れ替えてエンジンブレーキのみで減速、ほっとす...。

 

Datsun 240Zを駆る Shinzo氏

 

 信号が青に!

 アクセル全開!2. 3. 4....

 すごい加速だ!ジェットコースターのように自分は完全なアウトオブコントロール。

 そしてまた次の信号で止まるかと思ったら...赤から青へ。

 ...

 加速を維持したまま右のコーナーをつき抜けフリーウェイへ入る、キュキュ。

 

 えーっ、フリーウェイ!

 フリーウェイを走ってレーシングZの実力を実感する。実はスピードがすごく出ていたわけではないが 0->100 の加速が半端ではなく凄い!

L型エンジンのレーシングサウンドがアーバインのフリーウェイに轟く。

 ブオォォォォン~

 あっ、という間にフリーウェイを抜けてお店に帰って来ました。

...

車から降りるとしばらく ボーッとしていました。

とにかく凄い!これが1971年製、40年前の車か。まさに衝撃のフェアレディZでした。

 

SHINZOさん有り難う御座いました。

 本当に忙しい中にありながら時間を割いて下さった事に感謝しています。

 

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2F エンジンの音色

2011年08月09日 | ロクマル日記

 預けていたロクマルをいつも世話になっている整備工場へ引き取りに行ってきた。整備士に頼んで定期的にエンジンを掛けて頂き、キャブレターの調整もお願いしていたのでロクマルの調子はすこぶる良い。

 

 久しぶりに聞く心を酔わせる2Fエンジンの鼓動、そして車内のなつかしい臭い。

 旅から自宅に帰ってきて『帰ってきたぞーっ』と感じるのは自宅の冷蔵庫を開けた時ではなくてロクマルにキーを差し込んで2Fサウンドを耳にした時だった。エンジンは音を聞くものではなく乗って体で感じる世界。ギアを入れてハンドブレーキを下げ、アクセルを踏み込むその時に嬉しさを感じる。

 

 カリフォルニア州のギルロイ(Gilroy) という ニンニクの有名な産地で仕入れた食材を早速料理に使い始める。ニンニクかなり多めのカレーやパスタは夏バテ防止にもなるかな?

 

 カリフォルニアワインは有名ですがニューメキシコ産ワインはあまり知られていない。ラベルも洗練されていないところが逆にいい、これは何とか賞という?プライズをもらったワインなのできっと旨いので賞、試しに一本買ってきた。ワインは料理と雰囲気、これを開けるにふさわしい手料理を今考えているところだ。

 

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587ガロン(2222リッター)

2011年08月08日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 今回の旅行を数字で表して見ると。

日程: 26日間(7月12日~8月6日)

走行距離: 9128マイル(14700キロ)

走破した州の数: 21州

消費ガソリンの量: 587ガロン(2222リッター)

ガソリン代: 2106ドル

破損タイヤ: 1本

ボーダーパトロール(国境警備)検問: 3回

ボーダーパトロール 職務質問:1回

...

である。

 最初は3週間程のラフな計画が日程も予算も1週間(分)も延びてしまった。

 とにかくランクルが運んだ人と荷物は500キロにもなる重量だったのでしっかりと食べて走ってくれたと思っている。

 

 

 フリーウェイではガソリンの量が残り1/5になるとガソリンスタンドを探す、これ以下で走るとガス欠の危機になる可能性がある。中西部のローカルな道だと1/2の時点でスタンドに駆け込む。これはアメリカの車の旅の重要項目である。

 

 

  州によって街によって、あるいはフリーウェイの近くかどうか?近くに競争スタンドがあるかどうか?によっても値段は異なる。一番高かったのはアリゾナ州のグランドキャにオンで$5.05、一番安かったのはラスベガスで$3.40であった。ニュージャージー州以外の全ての州のガソリンスタンドでは、プリペイ(前払い)セルフサービスである。

 

 多くのガソリンスタンドが2つの値段を提供している。

 CASH(現金払い)か CREDIT(カード払い)、当然現金で払うほうが安い。僅かな差でも回数と量が増えると大きな額になる。

 

ガソリンを満タンにするとホットする。

アクセルを踏むとその重さは感じるが...

 驚く事に家族の食事代よりもガソリン代の方が高いではないか!もっとガソリン代が安ければもっと旨い物が食えたであろうに。(笑)

 

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無事、現実に戻りました

2011年08月07日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 今朝、無事に帰ってきました。

 昨日の朝にテネシー州のナッシュビルを出発してから17時間、わずかな休憩を除いてアクセルを踏み続け906マイル(約1450キロ)の距離を走破して無事に帰宅する事が出来ました。

 昨日の運転は今回の旅で2番目にキツイ路程でした、距離や時間も長いですが...、

 

 ず~っと雨でした、おとなしい優しい雨なら許せますがバケツをひっくり返したような豪雨が何度も何度も襲ってきます。視界をさえぎられてのノロノロ運転でなかなか距離を稼ぐ事が出来ません。

 お陰で西部でくっ付いた砂埃や虫などは綺麗さっぱりと洗い流されてしまいました。

 帰宅のための試練、洗礼でしょうか?

 

全走行距離 9218マイル、(約14700キロ)

ハチマル君お疲れ様でした、本当に有難う。

 

 

 

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砂漠の銀世界

2011年08月04日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 ニューメキシコ州に入りました。

昨日まで40℃を越す砂漠を走っていたのですが...。

 

 ニューメキシコの内部に入るとそこは銀世界です。

 

 まだ8月は始まったばかりなのに、完全な冬景色ではないですか。

 この白さには感動しています。

 

 路上で立ち往生する車達。 誰もチェーンなど持参しているとは思えません。ランクルは彼らを横目にすいすいと追い越していきます。

 

 周りは銀世界ですが、気温は30℃を超えています...。

??? 

 

 真っ白なトカゲもいます。

 ...

 (笑)

 

 気付きましたか?

 

 ここは...

ホワイトサンド ナショナルメモリアルです。 白いのは雪ではなく白い砂でした。

白砂の砂丘です。

...騙されましたね。(笑)

 

 息を呑むほどに白く美しい砂と砂丘です。

 

 360度の砂丘の丘から眺める夕日は最高に美しかった。

 

 

 

 

 

 

 

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最高気温だな...48℃

2011年08月02日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 真夏のメキシコの国境に近いアリゾナ州の南部、流石に暑いです。

 空気は乾燥しており少し呼吸が苦しいと感じます。

 

ランクルに取り付けた温度計では外気温48℃を示しています。

 

真夏の砂漠の給油には少しコツが必要です。この口を捻ると中で気化したガソリンが圧力を伴って噴出してきます。少しずつ緩めて蓋を外して、中の圧力を放出し蓋を開けてから直ぐに給油を始めてはいけません。

 

それを知らなくてノズルを突っ込んで給油を始めると...激しく噴出しました。

手がガソリンでビショビショです。

口を開けてからしばらく待つのがコツです。

 

ラジエタークーラントの予備タンクがぐつぐつと沸騰して、給油の為にエンジンを止めると沸騰した冷却水が噴出してきます。

 

給油の旅に毎回窓を拭きます。

 

夕方以降は虫もすごい数です、あられが降ってくるようにフロントガラスにぽんぽん当たります。

...これはコウモリの餌なのですが...。

 

 

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行きつくところ、ランクル

2011年08月01日 | ハチマル(LX450)北米旅行

  ランクルは非常に危険な車である事が分かった。(笑)

 それを保持しているとアドベンチャー的な気持ちが湧き、人と荷物を積んで感動を求めようとする。

 非日常を求め、それを感じることができる車、それがランドクルーザーである事を実感。

 

運転の楽しさとは?

 

もし乗っていた車がランドクルーザーでなかったならば...、

いや、ランクルだからこそ行きたくなる、

 

スペクターオフロードの壁にあるポスター

このフレーズの意味が全てを語っている。

 

 

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