「それは凄いですね」と私。
彼は
「僕の気持ちが反映されていると思いますよ」と苦笑いしていました。
2回修理に出しているけれどやっぱり止まる。
止まる前兆が秒針がカクカクと動き始める。
普通に普通のお店で買ったお気に入りの腕時計。
話を聞きているとやはりあまり良くない感じの上司がいる。
写真を見ていると…
「この人、臆病な方と思いますが」と話すと
「え?」と言われるので、
「自分を隠すために反対の行動をしてるのですよ」と話すと
「そうかもしれませんね…いつも強気なことを言う割にはなかなかハッキリとした行動が取れないのはわかっていましたから…臆病なのか…」
そして対応方法もお伝えしました。
これができたらあなたに対する対応が変わりますよ…なんです
なかなか大変ですけどね…
なぜこっちが折れなきゃならないの?と感じる人もいると思います。
されたことはやり返す…の気持ちを持ったらそこで生まれてしまう“念の糸”
(起きた事柄にもよりますし、
互いの心のこともあるので、全てのことに当てはまらないのでご理解をお願いします)
「時計は…どこまで帰ってきたら動き出しますか?」と聞くと、
「地下鉄を一駅乗り、その後JRで普通電車に乗り換えて…なのですが座ってホッとして車窓を見て…
その後時計を見ると動いています」と言われました。
「つまりあなたがあなたに戻ったときですね」と聞くと、
「そうですね、そのとおりです」と言われたので、
「その気持ちで…上司さんとお話してはいかがでしょうか?」
「そうか…ある意味僕がバタバタしていたり、落ち着かなかったら児反応するのかもしれませんね。
いつもよりのんびり自分の感覚を感じながら話したらいいのか…」と考えていました。
普通は右利きの場合、左手に腕時計をします。
心臓に近いですね。
ある女性の方が腕時計が止まるお話をされているときに左手が気になったので
「左腕に付け替えてみてはいかがですか?」とオススメすると、
腕時計が動き始めたことがありました。
またあるお客様には
“身代わり置き時計”に変えてもらったこともありますし、
他の方には
「スマホで時間を確認しましょうか」とお話したこともあります
人それぞれなんです
彼に上司さんをよく観察してもらい、その後で“方法”をしてもらうことにしました。
すると上司のことがよく見えてきたそうです。
ある日、その上司の腕時計が変わっているので
「新しい時計にされたのですか?前より太めで良い感じの重さを感じますね」と言うと、上司は
「君が初めて気がついてくれたよ。前のがよく止まるので治したりしていたけどダメで、ほかの古いのも使っていたけれど…昨日これを見つけてね、ちょっと高かったけど買ったよ」ととっても良い笑顔で話されたそうです。
「この人もこの人なりに時計が止まるぐらい会社で悩んで…と思ったら何故か同情心が出てきましてね。みんな形を変えて心が疲れているんだな、と思いました。それこら益々優しく、柔らかく話すようにしています」と言われました。
彼は新しい腕時計を買いました。
そして会社に行くと、あの上司が最初に見つけて、
「それ、本当はそっちを買おうかどうか悩んだんだよ」と言われたそうです。
どうやらこれからは同じ時間を刻めそうですね