女性が勘が鋭い。
たとえば夫のスーツをみただけで、あれ?と思う事さえある。
夫は普段と変わらない様子をしているけれど、女性はわかる。
何か変・・と。
そういうときに限ってちょっと夫は普段より優しくて、良い人で、
子供たちにも良くて。
でも裏を返せば・・隠し事があるから。
そして嘘がバレそうになると、問題をすり替えるのが得意になっている。
夫が○いのに、気がつけば私が○いことになっている。
つまり、○い人ほど、周りに嘘をつくのが上手だということを。
「すっかり疲れ果てまして、離婚をすることにしました」と結論からお話をしてくださいました。
ご主人の父親の代からの自営業で近所にも沢山のお客様がいたので、なんとか自分が我慢していれば、と思っていたそうです。
しかし、仕事という名目で出かける、帰りが遅い。
浮気の相手が商売をしている相手のご主人の奥さん。
そしてこの奥さんが男性に人気で、夜はお酒のお店を出しているという人。
「もう無理です。相手は普通の人ではなくて男性の扱いが得意なプロですし、それを本気にしている主人の気持ちがおかしいと思いました」と言われました。
向こうの奥さんからは
「誤解だから」という電話も来るらしく、それも正直おかしい。
つまり、二人の関係があるから、夫が妻に言ってくれ、と頼んでいる証拠。
悩み苦しみ・・
最後には食事も喉を通らなくなり・・お店に出ても周りの人からは
「病気なの?」と言われ・・
それに嘘をつくのもつかれ・・
痩せ衰えて倒れそうな時に、近所で一人暮らしをしている娘さんが帰ってきて、
「あんな人、捨てて良いよ」と。
娘さんももうわかっていたそうで、近所からの噂ももう十分広がっていたそうです。
ご主人の顔色と奥さんの顔色をみたら何が起きているのかわかるでしょうね、周りはみんな大人ですし。
ご主人は相手の奥さんと車でデートをしているそうでそれも見られて・・
離婚の話をしたときに、また相手の奥さんから電話が来て
「私たちなんでもありませんから離婚しないでくださいね」という言葉。
離婚を決意。
家を出る準備。
仕事を探さなきゃ・・と思って歩き、知っている居る人が経営している食堂にはいり、たまたま自分一人でいて、お昼を頼んでいると、何かを察した奥さんが
「何か困っているんじゃ無いの?」と聞いてきて・・涙がとならなくなり・・
奥の部屋に入って事情を話すと、
「それならうちで働かない?一日働いてくれていた人が家庭の事情で辞めるので困っていたの。働いて居る間だけでも嫌なことを忘れられるから来てもらえないかしら」と言ってくださって。
家を出て娘さんと二人暮らしにして、仕事はそこの食堂で朝から働くことにしました。
ご主人は周りに
「奥さんが浮気をした」ということを言ったそうです。
それを信じたのはご主人の家の人だけです。
近所の人はよく見ています。
仕事を頑張って毎日朝から晩まで必死に働いて居たのは奥さんだったので。
売上を上げたのも奥さんですし、近所の集会もボランティアも参加していたのは奥さんです。
言葉よりも仕事をみているとその人がよくわかります。
当然離婚後、そのお店はお客様が減りました。
「働くお店のお金では足りないのでこれからどうしたらいいでしょうか?」というご相談でしたので。
「それならお店の売り上げを上げたら良いんですよ」とお話をすると、
「私にできるでしょうか?」と言われたので
「お店のご夫婦さんはさすがに素晴らしい人ですね。あなたがまじめに働く人とわかっていますし、人を見る目があると思いますよ。このお店に恩を沢山返しませんか?きっとあなたも働きがいのあるお店に成長していくと思いますよ」とお話しました。
そして奥さんはお店のご主人や奥さんにアイデアを出したり、お店の雰囲気を少し変えてみる提案をしてみました。
それからその大衆食堂には奥さんに付いていた前のお客様が来てくれたり、近所のサラリーマンも多かったのですが女性客も増えてお昼時には店の外に列が出来るようになったのです。
男性客が女性客を引っ張ってきてくれる。
ありがたいことです。
人って本当にありがたい
お店の売り上げがあがり、お給料も増えました。
お店にバイトできていた人も喜びました。
チームワークも整いました。
お店のご夫婦から
「私たちも歳を取ったからそろそろ人に任せたい」とお話がありました。
「このお話、お請けしていいのでしょうか?」のご相談がありました。
私からは
「もちろん。断る理由は全然ないですし、このご夫婦さんやバイトの人、お店に来てくれているすべての人を幸せにしてあげましょう」と話しました。
このお店は今でもちゃんと沢山の人の“美味しい”と“楽しい”という時間を作っています。
元ご主人のお店は閉店しました。
日中はふらふらして、夜は彼女のお店に通っているという生活。
「まだ働けるのに働かないで毎日生きているなんて私にはあり得ないです。忙しいけれど毎日お客様の笑顔で満たされているのでとっても幸せです」とお電話で話してくれました。
働くって素敵。
身体も心も疲れて大変だけれど、毎日何かの感触があって。
動けるってありがたい。
ガンの病名を宣告され、それを会社に話すと、退職するように言われ・・辞めることになりました。
それから抗がん剤で苦しみ、悩み・・大変な時期を越え、少しずつ元気になり、再就職のため仕事を探していました。
「何の仕事でもいいの。働きたいの。一日中病気を話しているよりも、大変だけれど外に出て人と話している方が心が元気になれるの。ずっと立っているのは大変だけれど、少しでも座れたらいいの。どこか仕事を知らない?」と言われました。
必死なんですよ。
生きていくって。
だから頑張って働くのに。
それが大切なのに・・
それがわからなくてしてはいけないことを自分だけの都合で優先する。
大切なことを大切に守って育てて行きましょう。
来世の自分のために