「生まれた時から父親が嫌いです」
赤ちゃんの時から父親に抱っこされると泣いていたそうです。
とにかく嫌い。
笑っても、食べているときも嫌い。
視界に入るのも嫌い…
母は
なぜこの人を選んだのか?
私はなぜこの両親を選んだのか?
現実のお話からすると思春期には近親○○を避けるために父親から出る加齢臭やスタイルの良くないことで、より良い遺伝子を残こそうとするために女の子は防御反応を起こすそうです。
「東京の大学へ進学も父から逃げるためにしました。でも遠くに離れても嫌いなのは変わらないのです」と話す彼女。
「お父さんの前では全く笑わないのね」と言うと
「ええ、笑えないのです。気持ち悪くて」。
視ていると前世の問題ではない。
でも生まれてくる前の話。
生まれる前の話???
あ、お腹…
お腹…お腹………
お母さんのお腹…
「女の子だったら生まれてきたら俺が一番最初にキスする」
う………
これを聞かれていたのね。
も〜女の子の気持ちわかってないわお父さん。
「ファーストキスは…小さな男の子が見えるけど」
「え?」
「とっても小さな男の子…ごめんなさいね、驚くかも知れないけど…人の気配がしないんだけど…」
少し沈黙があって…
「実は私の生まれる前に兄が○才で亡くなっています…」
そして、
「会ったことがないのになぜか深く愛しています」と彼女は静かに言いました。
もちろん、お兄さんも彼女を愛しています。
深い深い兄妹愛…
お父さんが目を離した時に事故で亡くなられたそうです。
「どこかで父を憎んでいたのでしょうね」
短い言葉ですが私には胸の中で深い憎しみと悲しみと…身内への複雑さの想いを感じました。
「お父さんは数人目、だから通過点。それよりも素敵な彼氏が出てくるみたいだからその人に唇を奪われても良いように潤い補充をね。
痩せて背の高い人だけど、優しいキスをしてくれる人…あ、ほっぺたを触られるのが好きでしょ?」
「そうです。そうなんです」
「じゃあ、どの人が正解かわかるね」
「はい!」
人の発言に自分の人生を震わせたらダメよ。
相手は何の気なしに話している時もあるし、記憶さえ無いときもあるし。
最近教えて頂いた言葉です。
「自分に○○の心を持て。そして○○○○を祈りなさい。動いてくださるのは○○○○なのだから」。