息子のことですが…
「早く逃げろ」と寝言で時々言うのです。
たまたま見た夢ならまだしもそれが続いているので見ていると手足を動かして戦っている時もあるのです。
たまには泣いて起き出し、私に抱きついたりしたときもありました。
子供なので起きてから忘れたり、あれこれと興味がある方へ気持ちが行くので気にはしていなかったのでが、戦隊ものを見ているときには「お母さん、正義は必ず勝つよね」と聞いたり、
「お母さん、強い人好き?」
「僕とお父さん、どっちが好き?」と聞くようになりました。
先日、夜中、息子の部屋から声が聞こえるので聞いていると誰かと会話しているような声で言い争っているので驚きました。
そして…
「信じられるのは自分だけだ」と呟いていました。
前世なのはわかります。
でもこのままでは学校や友達との関係も同じ戦いになると思います。
どうしたらいいでしょうか?
という相談でした。
本来なら息子さんのヒプノ…なのですが、それは無理なのでお母さんのヒプノ…
でもきっとお母さんもどこかに記憶が残っていると思いましたのでチャネリングで話を進めて見ました。
良い言葉も良くない言葉ももう受けいれられる決意ができています。
降りてくる言葉をお母さんに伝えて…
息子さんの状況と共に。
人の心にカギがかかっているのはきっと辛いことや悲しいことがあったはず。
息子さんが寝言で話すのは、寝言で話す理由があるはず。
カギがかかっているのを開けるのは自分で開いていくのが自然ですし。
いろいろ話していると彼女は忘れていたことを思いだし始めました。
息子が小さいときにしていたこと。
夫と息子の会話。
他人から言われていた不思議なこと…
そして、妊娠したと感じた時の不思議な感覚。
「この子は私が守って見せる、と言って泣きました。でもそれが込み上げて来た素直な感情だったのです」と言いました。
そのあと思い出してくれました。
守ってあげられなかった人がいたこと。
悔しくて、悲しくて自分を責めたこと。
自分は男でした。
息子は親友です。
男同士の硬い友情で戦いも一緒でした。
夫は前世で私の息子です。
約束してたのですね、同じところに生まれようと。
「今度は生まれて来るときは彼より早く死にたい、と思ったからお母さんを選んだのはみたいですよ」と話すと
「友達に、子供より先にあの世に行けたらいいのよ、と言ったら何を言ってるの?と笑われましたが、私は真剣だったのです」と言いました。
後は少しずつ自分で思い出します。
それでいいと思います。
必要なことは必ず起きるのです。
待つだけ。
私は彼女に
「あなたがしなければならないのは寝言を止めることではなくて、戦いをやめさせるために彼に神さまの愛の意味と安心を伝えることです」と話しました。
数日後、連絡が来ました。
夢を見たそうです。
たくさんの人達が戦っていて、そこに親友の彼がいたそうです。
勇気を出して
「もう戦うのはやめよう。みんなのためでもあるし、僕たちがまた生まれてくるのためだから」と叫ぶと目が覚めたそうです。
胸が痛い、でも戦いをやめさせるためにもこの夢のなかで彼を説得しなければ、と決意し、また同じ夢をみて、
僕たちが永遠に離れないためにも神の祝福を受けられるためにも、もう戦いはやめようと言ってまた目が覚めたそうです。
その日の夜、息子が
「友達の話を聞いていて思ったけどうちはお父さんとお母さんが仲良しだし、守ってくれているから幸せなんだ、と思った」と言いました。
息子さんの寝言が消える日もあと少しと私は思いました。
ちゃんとみんな覚えているのよね、本気で自分を愛してくれた人達の縁を。