50代独身女子との会話。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/ce/13544097450dcea8b51a33945b9cec94.jpg?1575200100)
「やる気をすっかり失ったのよね」…
少し間を置いてから、
「どうかしたの?」と聞くと
「何もかもしたくなくなったの」
う…なんとなくわかるような…
だって…家庭もないし、家族はみんなあの世。
働いてもどう変わるわけでもなくただ静かに生きているだけ。
「姪っ子がいるからその子に貯金を残せばいいかなぐらいの気持ち。だからやる気もなにもわかないのよ」
そうよね、わかないわよね。
情熱とか云々熱いものなんてないし。
しばし静かに会話。
すこしドヨンとした空気が流れ始める。
(いかん、いかん)
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「変えたいとも思わないでしょう?」なんて聞いても、うん、としか答えないのはわかっているし…
やる気だせ!なんて言葉にも、もちろん心にもわかないのよ。
だって彼女の生い立ちを聞いているから。
感じたことをすなおに言ってみました。
「もういいんじゃない?だって充分頑張ってきたし。私はあなたの生い立ちを知っているからなおさらだけど、さっきからもういらんじゃが??とかどこかの方言聞こえてるよ」と話すと
「それ、私の実家の方言よ」と笑う。
もうご先祖さまも頑張れとは言ってない。
あとは彼女の気持ちに従えばいい。
楽にしろ、とまでは言ってないけれど、あえて熱量を上げて燃えろ!は無い。
「もう老後のことだけ考えたらいいかな?」と聞く彼女に
「老後と言うより生きることだけみたい」と話すとフッと笑顔になった彼女をみて荷物下ろすきもちになったのね、と思ったふるらんでした。