新築ではあまり家に釘を打つことはありません。
今の世代の人はあまりしませんが、昔は築年数が古くなるとついつい壁や柱に釘を打つことがありますね。
あるお宅へ行くと釘だらけということもあります
賃貸でも時々、釘の跡を見ることがあります。
そのときに住んでいる人にお話をさせて頂くこともあります。
「これはキズだから治してあげたらいいですよ」と
ある集まりで知り合った女性のお家に行くことになりました。
4人でこたつを囲みながらお話をしていると、柱の傷が気になり出しました。
「ここに釘があったの?」と聞くと
「ううん、元々から合ったキズ。でもまたそこに釘を打とうと思って。そこにカギを掛けるかどうかしようかと思っているの」と言うのを聞き終わる前に私の頭の中に
「この柱に釘を打ってはならぬ」と聞こえてきました。
ちょっと怒り気味?
「辞めた方がいいと思うけれど」と話しました。
「え~ダメなの?」と友達が言ったので
「うん。ここに打ったらお部屋の雰囲気が変わると思うから」と適当にごまかしました。
この4人には私のことは詳しくお話していなかったので
他の話に変えて行きまして、それ以上の質問をされないように逃げました。
・・言わなきゃよかったかな?
もし言って
「見て見て」とせがまれるのが一番苦手なので。
この柱・・
きっと何かあった木なのね、と思いましたが、それ以上は深く考えることを辞めました。
たぶん、この木に関わった誰かが何かあったのでしょうね。
柱にね、
キズとか、
釘とか
打たない方がいいの。
柱は支えだから、それに傷を付けないほうにした方がいいの
特にね、
柱の木の木目が綺麗なのはね。
きっと大工さんが綺麗に綺麗にカンナを掛けて心が入っているの。
だから大切に手で触ってあげて欲しいの。
子供が付けた傷は無邪気だから仕方ないけれど、
床柱はあれこれ触っちゃだめよ。
あくまでも柱。
感謝の気持ちで
「ありがとう、柱さん。私を守ってくれて」と思いましょう。
家は身体を表していますので、不浄は病気に、
キズはケガになりやすいので。
大切なのは家に住めること。
家の無い人はこの地球上に沢山いることを忘れないように