
3人はとても気分よくお話していました。
しかしふるらんはこのホテルの気配がどうも好きではありませんでした。
何かにおいっていうのかな・・なんか違和感がありました。
そしてお風呂に行きましたが・・・3人はとてもキャーキャー喜んではしゃいでいましたが、ふるらんは気分がとても悪かったでした。
「機嫌悪いの?」
「いやぁ・・・なんとなく・・変なのよね」。
「ふ~ん」
(ちなみにこの3人にはふるらんのできることは言っていません。言うときっと大変だったから)
あの角、その廊下、そしてあそこの棚・・
ここに泊まるときっと後が困るだろうなぁ・・・と。
まぁ安くていいんだろうけど、後の始末の方にお金がかかるかも

一晩寝て、そして周りの子がうなされてるのが判りました。
・・ってふるらん、判るけど、寝れる人なので。(免疫あるから

朝起きて3人が
「ベッド合わなかったね」といっています。
ふるらん、言うのはやめよう~と思いました。
でも話題が
「ふるらんは不機嫌」でした。
結構こういうこと言われるので。でも本当のことを言ったらきっと震えるだろうけど、嫌われるほうがいいかな?と思うタイプなんで

・・って損な考え方かな?
聞いてくれると答えるんだけど、その人が受け止められるんだら、という条件付き。
血を見ただけで「きぁ~~」と言うのなら無理だし。
でも、血って自分の体に流れてるんだけど・・ねぇ。
ふるらんは
「血がちゃんと流れてくれるって健康だから幸せ」と思うタイプなんで

(注・・場所と量にも寄るけど)
で、学校に行って、授業を受けてる間に「ふるらんは不機嫌」といううわさになっちゃいました。
人って・・不思議。
本題は違うし、もちろん焦点も違うし。
誰かを焦点にしちゃうんだろうなぁ・・・
あそこに‘いた方’が襲ってこなかったのは、ふるらんがお話してたからなんだけど。
いいか、そんなの。
判らない人に話しても判ってもらえないのは最初から判ってるから。
学校が終わってなぜかふるらん、先生に呼ばれて話を聞くと
「校長先生からホテルのチケットをあなたに渡すように」といわれたそうで。
受け取るとあら、昨日のホテル。
これって、これって・・・・
あの‘いた方さん’からの????
で、今度は坂道を一人で登ってそのホテルへ向かいました。
途中除雪車がよけた大きな雪をかぶっても、車に引かれそうになって道路から落ちそうになっても
「自分はホテルに着くまで死なないな」と思いました。
変な自信ありましたわ

途中携帯に
「昨日のホテルの鍵を持ってきているか?」と書いてあったのでふるらんは
「もう坂まで来てるからもってきていない。あの鍵は友達が持っているし、私は預からなかったから」と返しました。
で、ホテルに着いたらあら・・このホテル、前の日に泊まったホテルと同じ。
でも・・様子が変。
とってもとっても綺麗になってる・・・・
なんだろうこれって???

フロントの人もスタッフの人も・・綺麗になってる。
部屋に案内されて(昨日はそんなことが無かった)、そして部屋に入ると・・あら綺麗・・・
そして天井にも誰もいないし。
お風呂に行っても誰もいないし。
で、お風呂から上がってきたら・・あら天井に居た。
でも昨日と雰囲気がまったく違って・・
「(お風呂)よかったか?」
「ええ、ありがとうチケットくれて」というと
「そうか、昨日はありがとう」と言うので
「え?」と聞くと
「話を聞いてくれたのは初めてだったから・・・」
あ・・・さびしかったんだ、そして嬉しかったんだ・・・と思いました。
人が見たらどう思うかな?
一人で天井に向かって話しをしてるんだから

「それで・・今までずっと一人だったの?」と聞くと
「いや数人いたけど、一人が好きだからよけた」
「あら、でもその気持ちもわかるかも」

「お前は変わってるな」
「え?」
「普通は怖がる」
「ははは~~~本当は怖いかもしれないけど、でもね、本当に怖いことってもっと違うと思ってるから」
「へぇ」
「人間を見ていて判るでしょ?」
「ははは。お前さんは苦労したんだろうな。だからそういえるんだろうな」
「(確かに)。で、これからもここに居るの?」
「どうしたらいいかな?」
あら相談・・・
そして続けて
「約束があるからここに居なきゃならないし」
「それなら無理しなくていいんじゃない」
「え?」
「居たらいいよ」
「・・お前、本当に変わってる。普通なら除○とかするんだけど」
「ははは~そんなことしたって楽しくないもん」
「?」
「好きに飛び回ったらいいよ。ただし迷惑かけたらなんかされるかも知れないけど」
「それならここにいていいんだね」
「私のホテルじゃないけど、いいと思うよ。ただ迷惑をかけないでね、人はみんな怖がるのが普通だから」
「うん。それで・・」
「はい?」
「あなたの後ろの人。よく黙ってるな、と思って」
「あ~私のやることを見ていて、それからだと思うよ」
「すまないな。信用してくれて、ありがとう」
「いえいえ。では楽しんでください」
「ありがとう」
「こちらこそ、チケットくれてありがとう。ではまたね~」
そしてお布団に入ってふるらんが寝ました。
すると・・目が覚めました。
あら、夢だったのか・・・・

やっぱりいいホテルに泊まるべきだわぁ~~と思いました

と、判ってもらえないことに関してはやっぱり無理しないということも。
どう説明したって無理だから

さて、今日はこれから授業が二つ。
はい、頑張って楽しく楽しく身につけていただきますわ~~
