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遠回りして歩きましょう 
素敵な景色に遇えるかも・・・

木曽のすんきと桃と山

2013-05-11 | 小さな旅の思い出

【紅色の花桃と残雪の木曽駒ヶ岳】



  

今年の春は遅く、例年なら桜の咲き始めている赤沢自然休養林(国有林)には

妖精のドレスのような花の咲くアカヤシオも桜もまだ蕾でした。

それでも、真っ白な水芭蕉とせせらぎとヒノキの香りの美味しい空気が出迎えてくれました。

美味しい山の水で茹であげられたお蕎麦も堪能しました。

今回は すんき蕎麦!



すんき蕎麦とは赤カブ(開田カブ)を塩を使わず乳酸菌だけで

発酵させたすんきという名の漬物入りのお蕎麦の事です。

この地方特有の健康食品です。

乳酸発酵させてあるのであたりまえなのですが

このすんきは酸っぱいのです。

この酸っぱさがめんつゆに混ざり合って、なんともいい味を出してくれます。

もう、癖になる美味しさなんです!!







そして、この地方特有の花といえば

紅、薄桃、白、一本の木に三色の花が咲く花桃があります。

ちょうどGW中に満開を迎えるので、この花を見るためにやってくる観光客も少なくありません。


【うちの近くの神社にも咲きました】


この三色の花桃は、電力会社社長であった福沢桃介(福沢諭吉の娘婿)が

ドイツのミュンヘンで華麗に咲く三色の花桃を見かけ

その美しさに魅せられ3本の苗を購入し帰国

木曽の発電所の庭に植えたのが始まりと言われています。

福沢桃介とは、以前NHKの大河ドラマ「春の波濤」で風間杜夫さんが演じていらっしゃったので

記憶に留めていらっしゃる方もあるかもしれません。

詳しくは こちら→福沢桃介


【タンポポの向こうにも…】

そんな訳で、一番上の写真の紅色の花桃も、その下の白の花桃も
同じ木から咲いている花なのです。





写真を撮っていた私の横を、風のように自転車で走り抜けて行く人たち・・・

大学の部活でしょうか。

それともツールドフランスでも目指していらっしゃるのかしら・・・・



こんな景色を眺めながら山から下って行くのって、さぞかし気持ちがいいことでしょう。

さて写真撮影も早々に、彼ら彼女らを追いかけるように

次の癒しのスポットへと向かったのでした。


  Thank you♪