
我が家の窓から見えるご近所の桃が満開になりました。
この桃が咲く頃が、こちらでは桃の節句・・・旧暦でのお雛祭りとなっています。

ここ何年もお人形だけを飾っていたのですが
今年は御殿も登場させました。
半世紀の年月を経てあちこち傷んできてはいますが
組み立ててみるとなかなか豪華に見える・・・かも!

形は、世界遺産にも指定された富士山になっています。


お雛様と言えば、先月
母や叔母、妹たちと伊勢神宮へお参りに行ったついでに
以前から一度立ち寄ってみたいと思っていた
二見浦にある濱日館に寄ってきました。

◆ 濱日館 ◆
明治20年に伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として建てらた旅館・二見館の別館。
平成11年に閉館。
二見館休業後、平成15年11月二見町の史料館として、また平成22年6月には国指定重要文化財に指定。
建物だけでなく庭も含め当時の一流建築家による品格のあるデザイン、
選び抜かれた材料やそれに応える職人たちの技など
日本の伝統建築をみることができる。
2月から3月にかけて、「ひなまつりin二見」というイベントが行われていて
二見の町のあちらこちら、そして濱日館にも驚くほど沢山の雛人形が飾られていました。


◆ 大広間 ◆
桃山式の大広間は能舞台付きの120畳敷。
二重折り上げ格天井、豪華なシャンデリアや
床の間の細工が当時の華やかな様子を伝えています。

◆ 御殿の間 ◆
格式を尊ぶ部屋に用いる二重格天井、床框は螺鈿の輪島塗で装飾されています。
窓からは、二見の海岸を間近に眺めることができます。


日本で最初に海水浴場として指定を受けたとされる二見浦海水浴場に面しているここ濱日館には
幼少の大正天皇もお泊りになったそうです。







濱日館のホームページはこちら
母や叔母の年代の方にとっては、こうした皇室縁の場所は
とても興味深く、また有難く感じられるようで、「こんなに素晴らしい場所に連れてきてもらえて、よかった!!」と
大感激してくれました。よかった よかった~笑~
ここから歩いて5分ほどのところにある夫婦岩も、もちろん見に行ってきました。
足の弱ってきてる母達ですねで、タクシーをいちばん近いところまで乗り付けて頂いたのですが
急に雪交じりの雨模様となり、「私らは、車で待っとるわ・・・」と言うので
伊勢神宮の外宮でかなり歩いたので疲れたせいもあるのでしょう・・・
やむなく、妹とふたり
夫婦岩の撮影と相成りました。(苦笑)
勿論、姪のために玉輿神社にお参りしてまいりました。
マイカーや電車で来ると、つい通り過ぎてしまうここ二見浦ですが
ちょっと、そこのあなた!夫婦岩は絵葉書で十分だなんて言わずに~!
風情のある旅館街とも併せて是非立ち寄りたい場所です。

この後、再びタクシーに乗り、お待ちかねのホテルへと向かったのでした。
俄か添乗員はいそがしや いそがしや~!


