満開の桜や 色づく山の紅葉を
この先いったい何度 見ることになるだろう
ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ
ひとりひとり 愛する人たちのために 生きてゆきたいよ
~竹内まりや「人生の扉」より~
桜の季節になるたび、この歌が頭を巡るようになりました。
一年中お花屋さんに並ぶ花たちと違って
その季節は一度だけしかありません。
毎年、必ずやってくる桜の季節ですが
人それぞれ、桜を見上げることができる回数は違うのですね。
仕事の合間やお昼休みに桜の写真を撮るのも恒例になりました。
桜の名所に出掛けるのもいいものですが
花はどこで見ても同じ桜・・・
こうして見慣れた街をぱっと華やかに変身させてくれます。
ここ数日は仕事か終わってから、母と一緒に花見ドライブを楽しんでいます。
20分ほど、街中(まちなか)の桜の名所へと遠回りして家に帰えるのです。
学生の頃、友人たちとお花見で大騒ぎした桜並木にも・・・
息子たちが幼い頃、仲良しのお友達とお花見がてらお弁当を食べに来た公園にも・・・
この地方で桜の季節と言えば入学式。
この日、母校の桜の写真を撮っていると
親子連れの車が続々と集まってきていました。
今は、歩いてくる人は少ないのですね。
そんななか、学校へと続く急な坂道を上ってくる
お母さんと息子さんの姿を見つけました。
足早に前を歩く息子さんが、時折立ち止まり
お母さんを待っているようでした。
優しい息子さんの姿が微笑ましく
素晴らしい学生生活を送られますように・・・
心の中で、呟いていました。
路地の奥にある近くのお寺の山門越しにも・・・
川沿いの公園の桜にも・・・
次の日曜は雨の予報が出ています。
花散らしの雨になってしまうでしょうか・・・