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風の棲むふる里  つたや季の宿  風里 にて

2015-10-07 | 小さな旅の思い出
旅館の前の畑に咲く蕎麦の花



先月末、母と妹そして叔母達と温泉旅館に行ってきました。

毎年どこかの温泉へ旅を企画しているのですが

今年の春はバタバタとしていて、どこへも連れて行ってあげられず

とうとう「近くでいいから、そろそろ企画してもらえない?」と催促があり

やっと行って来ることが出来ました。

今回宿泊したのは ここ  つたや季の宿 風里です。



以前行ったことのある木曽福島の蔦屋さんの姉妹館です。

一年のうちに何度も訪ねる木曽馬の里のすぐ近くにあり

前々から気になっていたところでした。



木をふんだんに使った温かい雰囲気のラウンジ



大きな窓からみえるのは、水車小屋のある庭から続く林、そしてこの旅館の畑なのです!

広々とした敷地の中、自然に囲まれた地にポツンと建つ宿です。

間もなく収穫の蕎麦が綺麗でした。




まだ10年ほどしか経っていない新しい旅館ですが

なんだか懐かしい田舎の家に来たような気持ちにさせられました。



木曽五木のひとつであるサワラで出来た大きな火鉢!

いえ、火鉢というには大きすぎですね。

周囲6.2mの囲炉裏が置いてありました。

木曽御嶽山麓の原生林から伐採された樹齢千年以上の木から出来ているのだそうです。

開田高原は冬の間に日本で一番最低気温の低い日もあるのです。

こんな囲炉裏に火が入っていたら身体もこころも温まりそうです。




静かに流れてきたのはオルゴールの奏でる ふるさと~♪

お風呂に続く長い渡り廊下は 風の回廊と名付けられていて

地元の作家さんの作品を楽しみながら歩くことが出来るようになっていました。





更衣室の洗面スペースの鏡と鏡の間がガラスになっていて

庭を眺めることが出来、一層広々と感じられるようになっています。


外にはこんなかわいらしい巣箱が!



白樺混じる里山のような庭を眺めることのできる露天風呂です。

林はどこまで続いているのでしょう・・・・

庭には塀らしきものは見えません・・・

  

タイミングよく貸切風呂でした。

貸切となれば、いつものように記念撮影!

なかなかいい写真が撮れました。(笑)・・・載せませんけど・・・(笑)

もう涙が出るほど笑いましたよ。

そして、お楽しみの夕食です。

これから行ってみようと思っている方もいらっしゃるかもしれないので

あえてすべては載せませんが、風情溢れる題名の付けられた

食べたことのない様なお料理が次から次へと出てきました。



直径60cmほどもある大きなお皿に載せられた

岩魚の姿造りです。

こんなに大きな岩魚を見たのは初めてです!

天ぷらもそれぞれのテーブルまで来て揚げてくださいました。



鮎の塩焼きと焼き椎茸は農具の鍬に載せられ、火鉢のような物の上に置かれての登場でした。

一つ一つが趣向の凝らされたもので感動しました。

その上、お野菜が美味しいのです!!

この旅館はいわゆる菜園旅館。

ここの畑で出来た野菜たちも多く登場するのだとか。

お料理の美味しいと言われる宿でも

やはり家で採れた野菜が一番おいしいと思うことがおおいのですが

ここのは美味しい!!

一食でこんなに多くのお野菜を食べたことは無かったかもしれません。



最後はジュレの中に少しづつ色んなフルーツの入ったデザートが登場しました。

たっぷりのかき氷の上に置かれたお洒落な器に入っていて、これがまた美味しかったです。

女性のスタッフが一人もいらっしゃらないのですが

にこやかに、そしてきびきびと働いていらっしゃる姿にも

心癒されるものがありました。




いつの間にか周りの森は暗闇に包まれ、篝火が焚かれていました。

この旅館はどの部屋からも御嶽山が見えるのです。

生憎この日は曇っていて姿が見えませんでした。

翌朝に期待して、眠りについたのでした。