風の棲むふる里 季の宿つたや風里からの続きです。
翌朝、目覚めると御嶽山が霧の切れ間から顔を覗かせていました。
様々な思いがめぐり、山に向かって合掌せずにはいられませんでした。
温泉旅館の楽しみのひとつは朝風呂ですね。
この朝もタイミングよく貸切温泉!
ぼ~っとお湯に浸かっていると、日常の煩わしさがどこかへ溶けて流れていくようです。
この湯船は昔百草丸を作るためのものだったとか。
新鮮なお野菜たっぷりの朝食の後は
玄関わきに並べられた自転車でサイクリングして来ました。
この旅館には無料で貸し出してくれる自転車があるのです!
白樺林と蕎麦畑の中を走りました。
こんなに爽快な気分でサイクリングをしたのは初めてです。
紅葉し始めた錦木(ニシキギ)
名残惜しい旅館を後にし、高原めぐりへと出発です。
この日のために作って来たアルバムは
母や叔母達の青春時代の懐かしのメロディ~♪
準備してきたコーヒーを淹れ、車内は走る歌声喫茶に変身です。
先ずは乗馬体験
70になる叔母も初体験です。
やさしい味のパン屋さん 和和(にこにこ)パン
九蔵峠の展望台にて
御岳ロープウェイ鹿ノ瀬駅のお花畑~コスモスとベゴニア~
~クリオメ~
~赤蕎麦(高嶺ルビー)~
ロープウェイに乗って雲の中を抜け
飯森高原駅に到着。
レストラン 「ジーベン」では温かいスープスパゲティを頂きました。
ロンドンやパリで修業したこともあるシェフが作っているそうなのです。
地元の素材を使った料理はどれも美味しい!
正直、この不便な場所にあるのがもったいない気もしますが・・・
スイーツも絶品です。
そば粉を使ったシュークリームやロールケーキ
この時期ならではのモンブランも美味しい!
すべて、ここで作られているそうなのです。
標高2500mのレストランとは思えません。
そしてこの日、台風の影響で早送りのように流れる雲の切れ間から
真っ赤なナナカマドやダケカンバの黄色で彩られた風景が見えました。
自然の織りなすショーに、見上げている人たちから歓声が上がりました。
母曰く「80年も生きてきたなかで、こんなに綺麗な紅葉を見たのは初めてかもしれん!」
下山してきた男性が、何度も登っているけれど
こんなに綺麗な紅葉を見たことが無いと言っておられました。
そして、ガイドの方が間近で見た様子をプリントアウトしてくださいました。
是非、大勢の方にこの美しさを紹介して下さいと頼まれました。
こ応援の気持ちもあってやって来た開田高原でしたが
来てよかったと思える旅となりました。