来秋、火災保険の料率が見直されるとのこと。
これまで5つに区分されていた料率が、非耐火、耐火、マンションの3区分にシンプル化されるという。
これまではたくさんのフローチャートを経て、5つの区分に達する。
このフローチャートがとても複雑で、外見では判断できない構造の建物も多いうえに、例外も多い。
それが原因で、誤った料率を適応し保険料をもらいすぎていたり、不足していたりという事件が多発した。
建築のプロではない保険代理店にとって酷な判断だった。
耐火被覆されているか?
不燃材料なのか?準不燃材料なのか?
45分耐火なのか1時間耐火なのか?
時には、設計士さんのもとを訪ね、住宅メーカーから確認資料を取り付け、屋根裏
を見せてもらったり、消防署へいき警報機の種類について教わり、台所まで上がりこんで電子コンロの型番を控えさせてもらったりetc...
代理店の涙ぐましい努力がこの1年間あった。
ここ1年間、どこの保険代理店さんも頭を下げて回ったと思う。ようやくそんなトラブルが落ち着いてきたところに、保険料率改定の話。
詳細は分からないが、このご時世保険料が下がるとは思えない。過半数以上の契約で保険料アップとなるだろう。
まだまだ代理店はメーカーに振り回されそうだ。そして一番迷惑をこうむるのは契約者さん。
メーカーは契約者さんをお客さんと思っていない。
この体質が変わらない限り保険業界の不信はなくならないと思う。